まだまだこれから購入を考えている人も多いであろうiPhone 6/iPhone 6 Plus。本記事では「月額料金」「端末価格」に内容を絞って、各キャリアの情報をまとめた。1ページ目の概論のあとは、2ページ目で端末価格、3ページ目以降では、現在ドコモ/au/ソフトバンクのユーザー別に順に紹介していく。
auとソフトバンクでは長らく続いてきた、旧プランでのデータ定額500円割引がなくなるなど、料金面でも変化が生じているが、一方で店頭での端末価格は割り引かれるケースも見られる。なお、本記事では単体購入での端末価格と料金を見ていく。
音声定額付き新プランの基本料金は月2700円で横並び
ドコモは実質新プランのみ、au/SBは旧プランも選択可
まずはベースとなる最も基本的な月額料金から。本記事の料金はすべて2年契約を前提としたもので、税抜で掲載している(端末価格は税込)。
(税抜) | ドコモ | au | ソフトバンク | ||
---|---|---|---|---|---|
旧プラン | 新プラン | 旧プラン | 新プラン | ||
基本 使用料 |
カケホーダイプラン | LTEプラン | 電話カケ放題 プラン |
ホワイトプラン(i) | 通話し放題 |
2700円 | 934円 | 2700円 | 934円 | 2700円 | |
ISP料金 | spモード | LTE NET | S!ベーシックパック(i) | ||
300円 | 300円 | 300円 | |||
パケット 定額 |
データMパック (月5GB※) |
LTEフラット (月7GB※) |
データ定額5 (月5GB※) |
パケットし放題フラット (月7GB※) |
データ定額パック 標準 (月5GB※) |
5000円 | 5700円 | 5000円 | 5700円 | 5000円 | |
合計 | 8000円 | 6934円 | 8000円 | 6934円 | 8000円 |
通話定額 | 国内通話定額 |
1~21時の au宛通話 |
国内通話定額 |
1~21時の SB宛通話 |
国内通話定額 |
※:最大13ヵ月間、1GBの通信量がボーナスされる
新プランの基本使用料は月2700円で横並び。この料金に国内音声通話の定額(時間/回数も無制限)も含まれている。旧プランはドコモが月743円、au/ソフトバンクが月934円なので、iPhoneでは音声通話が月45~50分以下という人の場合、新プランを選ぶと実質値上げとなる。
ドコモの旧プランが無いのは、旧プランの新規受付が昨年8月一杯で終了したため。現在旧プランを使っているドコモユーザーも今から端末を購入すると、旧プランのままでは「月々サポート」と呼ばれる毎月の料金への割引が無くなる。iPhone 6/iPhone 6 Plusの「月々サポート」は月2500~3000円程度なので、新プランへの移行が現実的だろう。
auとソフトバンクは今も旧プランを申し込むことが可能。旧プランでも「毎月割」「月月割」が適用される。ただし、旧プランで用意されていた、iPhoneを購入すると最大2年間、データ定額が月500円割引されるキャンペーンは6月一杯でなくなって、新プランとの料金差は縮小している。
なお、各キャリアとも、旧プランでは旧プラン用のデータ定額やキャンペーン、新プランでも同じく新プラン用しか利用できないため、音声定額の有無だけでなく、それらの点には注意してほしい。
ドコモは家族間での分け合いが基本
つづいて、キャリア別にデータ定額や料金の特徴について詳しく見ていこう。
ドコモの新料金プランは家族間での通信量の分け合いが基本。分け合いは10GB以上のデータ定額で可能で、通信量を受け取る側のデータ定額は「シェアオプション」として、月に500円を支払うだけ。月2/5/8GBの「データパック」は個人向けのデータ定額だ。
(すべて税抜) | ドコモ「カケホーダイ&パケあえる」 | ||
---|---|---|---|
基本プラン | 2700円 | カケホーダイプラン | |
ISP料金 | 300円 | spモード | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データSパック |
5GB | 5000円 | データMパック | |
8GB | 6700円 | データLパック | |
10GB | 9500円 | シェアパック10 | |
15GB | 1万2500円 | シェアパック15 | |
20GB | 1万6000円 | シェアパック20 | |
30GB | 2万2500円 | シェアパック30 |
また月2GBのデータSパック以外では、余った通信量を「パケットくりこし」として、翌月に1GB単位で持ち越し可能だ。さらに長期ユーザーに対して、データ定額に直接の割引(「ずっとドコモ割」)があるのもドコモの新プランの特徴である(長期ユーザーにはauは通信量、ソフトバンクはTポイントで還元する)。
auは新プランのデータ定額が細かく刻まれている
「auスマートバリュー」は新プランでも適用可
auの新料金プラン「カケホとデジラ」のデータ定額は、月2/3/5/8/10/13GBと段階が細かいのが特徴。ドコモのようなデータ定額の家族分け合いはないが、代わりに家族間で通信量をプレゼントしあえる「データギフト」が提供されている(関連記事)。
(すべて税抜) | au「カケホとデジラ」 | ||
---|---|---|---|
基本プラン | 2700円 | 電話カケ放題プラン | |
ISP料金 | 300円 | LTE NET | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データ定額2 |
3GB | 4200円 | データ定額3 | |
5GB | 5000円 | データ定額5 | |
8GB | 6700円 | データ定額8 | |
10GB | 8000円 | データ定額10 | |
13GB | 9800円 | データ定額13 |
前述のとおり、auは旧プランの選択も可能。音声定額が無い分、基本使用料が安くなる。しかし、旧プランではデータ定額は月7GB(「LTEフラット」)しかない。通話はよくするけど月7GBも要らないよという人は、新プランで通信量が少ないデータ定額を選べば、これまでとほぼ同じ金額にすることが可能だ。
ソフトバンクは家族でのデータシェアも可ながら
個人単位でのデータ定額が基本
最後にソフトバンク。こちらも旧プランと新プランから選べる。毎月の料金に割引が発生する「月月割」もともに適用される。
(すべて税抜) | ソフトバンク「スマ放題」 | ||
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基本プラン | 2700円 | 通話し放題プラン | |
ISP料金 | 300円 | S!ベーシックパック | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データ定額パック 小容量 |
5GB | 5000円 | データ定額パック 標準 | |
10GB | 8000円※ | データ定額パック 大容量(10) | |
15GB | 1万2500円 | データ定額パック 大容量(15) | |
20GB | 1万6000円 | データ定額パック 大容量(20) | |
30GB | 2万2500円 | データ定額パック 大容量(30) |
※:「家族データシェア」を利用する場合は、月9800円になる。
新プランの「スマ放題」は、家族間での通信量分け合い(「家族データシェア」)も可能で、こちらはドコモとほぼ同内容。ただしソフトバンクは、この「家族データシェア」をあまりプッシュしていない印象。というのも、「家族データシェア」を利用した場合は、適用できないサービスがいくつかあるためだ。
そのほかでは、「データくりこし」はデータ定額の余った通信量を100MB単位で翌月に持ち越して利用可能というもの。さらにデータ定額の通信量2GBボーナス(最大3ヵ月)、家族で複数回線契約時のデータ定額の割引などが用意されている。
(次ページでは、「キャリア別の詳しい端末価格」)