ここからは各キャリアごとに、iPhoneからiPhoneに機種変更するか、他キャリアにMNPで移行するかで、どう料金が変わるか、どんなキャンペーンが適用されるかを見ていく。過去に端末を割賦購入した場合などはその残金もあるが、ここでは純粋に月額料金だけを取り上げる。
新プランが前提のドコモ
家族間のデータ分け合いなどを活用したい
まずはドコモユーザーの例。ドコモのAndroidやiPhoneユーザーが、iPhone 6に機種変更した場合の料金を紹介する。
(税抜) |
現在ドコモの Androidユーザー |
現在ドコモの iPhoneユーザー |
ドコモ→ドコモでiPhoneに機種変更 |
---|---|---|---|
基本使用料 | タイプXi にねん | タイプXi にねん | カケホーダイプラン |
743円 | 743円 | 2700円 | |
ISP料金 | spモード | spモード | spモード |
300円 | 300円 | 300円 | |
パケット 定額 |
Xiパケ・ホーダイ フラット/ライト (月7GB/3GB) |
Xiパケ・ホーダイ for iPhone(月7GB) | データMパック (月5GB+1GB※1) |
5700円/4700円 | 5200円 | 5000円 | |
合計 | 6743/5743円 | 6243円 | 8000円 |
通話定額 | ×(ドコモ宛定額はオプション) | 国内通話定額 | |
その他コストなど |
2000円 (事務手数料) iPhoneの下取りあり |
※1:最大13ヵ月適用
前述したとおり、ドコモ→ドコモで機種変更した場合、旧プランのままでは「月々サポート」が適用されないため、新プランへの移行が現実的。国内音声定額に魅力を感じない人にとっては、どうしても割高感はある。
ただし、従来はiPhoneでは月7GBのデータ定額しかなかったのに対し、新プランではデータ定額が選択可能。もし月2GBの「データSパック」で十分というのなら、合計でも月6500円とこれまでと近いレベルに料金を抑えられる。
(すべて税抜) | ドコモ「カケホーダイ&パケあえる」 | ||
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基本プラン | 2700円 | カケホーダイプラン | |
ISP料金 | 300円 | spモード | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データSパック |
5GB | 5000円 | データMパック | |
8GB | 6700円 | データLパック | |
10GB | 9500円 | シェアパック10 | |
15GB | 1万2500円 | シェアパック15 | |
20GB | 1万6000円 | シェアパック20 | |
30GB | 2万2500円 | シェアパック30 |
また、1ページ目でも紹介したようにドコモは家族で通信量のシェアが可能。特に15GB以上であれば割安なほか、長期ユーザーに対して、データ定額の割引(「ずっとドコモ割」)があるのもドコモの特徴だ。
ドコモ→ドコモの機種変更でも
それまで使っていたiPhoneの下取りがある
iPhone 6商戦の特徴は、同じキャリアで機種変更をした場合でも、旧iPhoneを下取るサービスを各社用意していることだ。
ドコモ→ドコモ機種変更時の旧iPhone下取り価格(7月) | ||
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iPhone 5c | iPhone 5s | |
16GBモデル | 1万7280円相当 | 2万2680円相当 |
32GBモデル | 1万8360円相当 | 2万4840円相当 |
64GBモデル | ― | 2万7000円相当 |
iPhoneの下取りは、購入時に店頭で申し込めるほか(iPhone 6の購入価格に充当できる)、あとから郵送で発送してドコモポイントで受け取ることも可能だ。また、Androidスマホについても、安価ながら買取自体は行なわれている。
他キャリアに加入すると
旧端末の下取りを全キャリアがスタート
実質的に新プランしか選べないドコモに対し、au/ソフトバンクはMNPで新規契約する場合にも旧プランが選べ、「毎月割」「月月割」といった毎月の割引が同じように発生する。
(税抜) | auのiPhone 6にMNP | SBのiPhone 6にMNP | ||
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旧プラン | 新プラン | 旧プラン | 新プラン | |
基本使用料 | LTEプラン | 電話カケ放題プラン | ホワイトプラン(i) | 通話し放題 |
0円(最大2年) | 2700円 | 0円(最大2年) |
1700円(10ヵ月) /2700円 |
|
ISP料金 | LTE NET | LTE NET | S!ベーシックパック | S!ベーシックパック |
300円 | 300円 | 300円 | 300円 | |
パケット 定額 |
LTEフラット (月7GB+1GB※2) |
データ定額5 (月5GB+1GB※2) |
パケットし放題フラット(月7GB+1GB※2) | データ定額パック 標準(月5GB+1GB※2) |
5700円 | 5000円 | 5700円 | 5000円 | |
合計 | 6000円 | 8000円 | 6000円 | 7000円(10ヵ月)/8000円 |
通話定額 | 1~21時のau宛通話 | 国内通話定額 | 1~21時のSB宛通話 | 国内通話定額 |
その他コストなど | 5000円(転出手数料+新規手数料)または1万4500円(解除料必要時) | |||
旧端末の下取り | 端末1万円割引、旧端末の下取り、au WALLETに1万円チャージ | 旧端末の下取り | 旧端末の下取り、上記の10ヵ月割引 |
※2:最大13ヵ月適用
auやソフトバンクにMNPした場合に提供される「auにかえる割 Plus」「のりかえ割」は一時期はなくなっていたが7月現在は提供されている。
旧プランを契約した場合は両キャリアとも基本使用料相当の2年間割引(ソフトバンクはソフトバンクカードへ2万1600円分も選択可能)。新プランの場合は、auはau WALLETへの1万円のチャージ、ソフトバンクは通信料金が月1000円×10ヵ月割引、またはソフトバンクカードへの1万800円分チャージがもらえる。
それにプラスして、両キャリアともMNPで転入すると、それまで使っていた元のキャリアの旧端末を下取りするサービスが展開されている。
auにMNP時の旧端末の下取り価格(7月) | ||||
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iPhone 4S | iPhone 5 | iPhone 5c | iPhone 5s | |
16GBモデル | 1万2960円 | 2万520円 | 1万6200円 | 2万520円 |
32GBモデル | 1万4040円 | 2万1600円 | 1万7280円 | 2万1600円 |
64GBモデル | 1万5120円 | 2万2680円 | ― | 2万2680円 |
iPhone 4/3GS/3G、Android、フィーチャーフォン | 2万2680円(ドコモ版Galaxy S5/Xperia Z2)、1万6200円(ドコモ版Galaxy S5/Xperia A)、1万800円(その他) |
ソフトバンクにMNP時の旧端末の下取り価格(7月) | ||||
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iPhone 4S | iPhone 5 | iPhone 5c | iPhone 5s | |
16GBモデル | 1万3560円 | 2万520円 | 1万6080円 | 2万520円 |
32GBモデル | 1万4520円 | 2万1600円 | 1万7040円 | 2万1600円 |
64GBモデル | 1万5600円 | 2万2560円 | ― | 2万2560円 |
iPhone 4/3GS/3G、Android、フィーチャーフォン | 1万800円(Galaxy S4/Xperia Aなど一部機種は2万1600円、または2万2560円) |
上の表からもわかるように、auとソフトバンクとでは下取り金額自体はほぼ同じ。下取りの代金は、auは端末購入代金に充当できるのに対し、ソフトバンクは24ヵ月間での通信料金の割引となっている。すべての割引の適用には2年間使い続ける必要があるソフトバンクより、auの方が若干有利と言える。
MNPには手数料が合わせて5000円(6000円)必要
2年契約の途中なら解除料も必要
なお、MNPでキャリアを移行する際には、MNPでの転出と新規契約の手数料を合わせて、5000円が必要(ソフトバンクだけはMNP転出手数料が1000円高い)。さらに2年契約の更新月以外の解約には解除料として通常9500円がかかる。これは3キャリアのどの組み合わせでも同じだ。
(次ページでは、「現在au版のiPhoneユーザーの場合」)