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デザインにもこだわったゲーミングノートが機能強化

最新GPUで1割速く! 薄くて使いやすいゲーミングノート「HP OMEN 15-5100」

2015年07月07日 11時00分更新

文● 山口優、編集●金子/ASCII.jp

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GeForce GTX 960Mで性能1割アップ

 今回試した「HP OMEN 15-5100」は、プロセッサがクアッドコアの標準電圧版インテルCore i7-4720HQ(2.60GHz/ターボ・ブースト時最大3.60GHz)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960M(4GB)という構成になっていた。前モデルからの変更点は次の表のようになっている。

前モデルから変更された点
モデルHP OMEN 15-5100HP OMEN 15-5000(前モデル)
プロセッサCore i7-4720HQ(2.60GHz/最大3.60GHz)Core i7-4710HQ(2.50GHz/最大3.50GHz)
ストレージ512GB SSD(M.2接続)256GB SSD(M.2接続)
グラフィックスNVIDIA GeForce GTX 960M(4GB)NVIDIA GeForce GTX 860M(4GB)

 表を見てわかる通り、新モデルはCPUの動作周波数が0.1GHzアップし、外付けGPUがGeForce GTX 860Mから後継のGeForce GTX 960Mに変更されている。GPUは製造プロセスや基本的なスペックはほとんど変わっていないが、ベースクロックが1029MHzから1096MHzにアップしているためパフォーマンスは確実に上がっているはずだ。

前モデルとベンチマーク比較

 そこでいくつか、ベンチマークを実行して前モデルからどれくらいパフォーマンスが向上したかチェックしてみることにした。なお、前モデルのベンチマーク結果については過去のレビュー記事(エアフローもキーも快適プレイのため! OMEN 15はゲームが楽しいノートPC)を参考にしている。

 まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」を実行してみたところ次のような結果になった。

WinSAT.exeの結果
モデルHP OMEN 15-5100HP OMEN 15-5000(前モデル)
プロセッサ8.28.2
メモリ8.28.2
グラフィックス5.95.9
ゲーム用グラフィックス5.85.7
プライマリハードディスク8.358.15

WinSAT.exeの結果

 WinSATはCPU内蔵グラフィックスしか評価できないため、グラフィックスとゲーム用グラフィックスのスコアが低めに出ているが、それ以外はかなり高い数値。とくにストレージは好成績で、前モデルと比べてもパフォーマンスが良くなっているのがわかる

CPUパワーはほとんど同じ

 次に、PCの総合的な性能を見るためPCMARK 8 HOME CONVENTIONALを実施してみたところ、下表のようになった。

PCMARK 8 HOME CONVENTIONAL 3.0スコア
モデルHP OMEN 15-5100HP OMEN 15-5000(前モデル)
HOME Score32293229
Test duration29min 44s29min 46s
Web Browsing - JunglePin0.31672s0.30607s
Web Browsing - Amazonia0.13582s0.13308s
Writing3.73616s3.8s
Casual Gaming29.00fps29fps
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v230.03fps30fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v256.00000ms57ms
Advanced Photo Editing part 10.34821s0.35657s

PCMARK 8 HOME CONVENTIONAL 3.0の結果

 前モデルとCPUの性能差が小さく、メモリやストレージの基本性能が同じこともあって、数値はほとんど同じ。なお、スコア自体はこのクラスの他社ノートと比較してもなかなかよいほうだ。

3DMARKの高性能PC向けのスコアが1割近くアップ

 続いて、3D性能を測るため3DMARKも実行してみたところ、次のようになった。

3DMARKスコア
モデルHP OMEN 15-5100HP OMEN 15-5000(前モデル)
FIRE STRIKE39463684
SKY DRIVER1167012015
CLOUD GATE1585116170
ICE STORM80532102863

3DMARKの結果

ドラクエもFFも快適プレイ

 本機のようなゲーミングPCの場合に参考になるのが、高性能PC向けのFIRE STRIKEのスコアだが、本機は前モデルに比べておよそ1割近く数値が高く出ている。GeForce GTX 960Mを採用した効果があらわれていると言えるだろう。負荷の高いゲームほどその差が効いてくるはずだ。

 そこでゲーミングPCとしての実力をチェックするため、「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」も試してみた。

FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編
HP OMEN 15-5100(新モデル)
解像度品質スコア評価
1920×1080標準品質(ノートPC)11601非常に快適
1920×1080高品質(ノートPC)8076非常に快適
1920×1080最高品質6019とても快適
FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編
HP OMEN 15-5000(前モデル)
解像度品質スコア評価
1920×1080標準品質(ノートPC)11069非常に快適
1920×1080高品質(ノートPC)7735非常に快適
1920×1080最高品質5731とても快適

FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編の結果(HP OMEN 15-510)

 最高品質でも「とても快適」という評価で、ある程度負荷の高いゲームでも快適にプレイできる結果になった。前モデルと比較してもスコアは5%前後アップしており、本機で採用したGeForce GTX 960Mの性能が860Mから着実に進化していることがわかる。

 このほか、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」や「FINAL FANTASY XIV: HEAVENSWARD 蒼天のイシュガルド」では次の結果になった。重量級のゲームでもフル解像度でそこそこ快適に動くのがわかる。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア
グラフィック設定解像度スコア評価
低品質1920×108016496すごく快適
標準品質1920×108013929すごく快適
最高品質1920×108011867すごく快適
FINAL FANTASY XIV: HEAVENSWARD 蒼天のイシュガルド(DirectX 9)
解像度品質スコア評価
1920×1080標準品質(ノートPC)9941非常に快適
1920×1080高品質(ノートPC)7168非常に快適
1920×1080最高品質5281とても快適
FINAL FANTASY XIV: HEAVENSWARD 蒼天のイシュガルド(DirectX 11)
解像度品質スコア評価
1920×1080標準品質(ノートPC)8895非常に快適
1920×1080高品質(ノートPC)6197とても快適
1920×1080最高品質4293快適

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果

FINAL FANTASY XIV: HEAVENSWARD 蒼天のイシュガルド(DirectX 9)の結果

FINAL FANTASY XIV: HEAVENSWARD 蒼天のイシュガルド(DirectX 11)の結果

M.2のSSDもやはり高速

 最後に、ストレージの性能を測るため「CrystalDiskMark」でベンチマークをとってみたところ、シーケンシャルリードとライトが800MB/sに近い数値になった。M.2対応の高速なSSDを採用しているだけあってかなり高速で、一般的なSSDと比べてもパフォーマンスは高い。

CrystalDiskMarkの結果

 

 

(次ページ、「ゲーマー以外にも訴求するハイスペックノート」に続く)

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