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ビジネスマンのための“使いやすく持ち運びやすい”タブレット

5万円以下で!? Officeもキーボードもケースも付く10.1型Winタブを試す

文●鈴木誠史/ASCII.jp

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使いやすさと持ち運びやすさを両方求めるなら「10.1型タブレット」がオススメ

 現在販売されているWindowsタブレットは、大きく分けて8型、10型、12型の3種類に分けられる。それぞれに良さはあるが、10.1型のMousePro Pを使ってみると、持ち運びやすさとキーボードの使い勝手を両立できる最良のサイズは10.1型ではないか? ということを感じた。また、「ウェブとメールを見ながら原稿を書く」といった作業は8型だと少々難しいのだが、10.1型のMousePro PならノートPCと同じような感覚で作業できた。

 サイズはおよそ幅258×奥行173.2×高さ11mm。A4サイズよりもひと回り小さい。重量は約630gで、キーボードを装着すると約960gになる。

A4用紙よりも一回り小さい

 普段はキーボードを装着してノートPCスタイルで使いつつ、移動中はカバンからタブレット本体だけ取り出せば、片手でも持てる重さになる。薄型軽量というほどではないが、その分しっかりとしたつくりで剛性を感じるタブレットだ。

本体正面

本体背面

側面から背面にかけてカーブ形状となっており、縦横どちらの方向で持っても手になじみやすい

厚さはおよそ11mm

 インターフェースは、充電用のMicro-USB端子、USB 2.0端子、Micro HDMI端子、microSDカードスロットを搭載する。ノートPCと違って前面カメラだけでなく背面カメラも搭載しているし、左右にスピーカーを備えているためステレオで音楽・映像を楽しめる。これだけの入出力端子を揃えていれば、タブレットとしては充分ではないだろうか。

インターフェースは一ヵ所に集中している。左から充電用のmicroUSB端子、USB 2.0端子、microHDMI端子、マイク、ヘッドフォン出力端子

本体左側に電源ボタンがある

右側に自動回転オン/オフボタン、音量調節ボタン、microSDカードスロットを搭載

キーボードの使用感は上々。スタンド、ケース、タッチパッドも便利

 付属キーボードの使い勝手を検証する前に、その使い方を紹介しておこう。

 キーボードを装着すると、それがそのまま本体ケースになる。たたんだ状態はまるで書類ケースや手帳カバーのようなたたずまいなので、中からタブレットとキーボードが出現すると知らない人は驚くかもしれない。

ケースを閉じた状態から

折り目に沿ってたたむと

スタンド化する

ケース外側は毛羽立っていて手触りもいい

着脱はマグネット式。磁石はなかなか強力で、このようにぶら下げて揺らしても外れなかった

 マグネットは本体を固定するためだけでなく、これでUSB接続がなされている。キーボード単体を充電する必要はないし、Bluetoothでペアリングを行なう必要もない。

 キーボードは一見小さめで打ちにくそうに見えなくもないが、長いテキストを打ってもタイプミスはほとんどなく、手首をほぼ動かさずに使えるので疲れにくいなと感じた。最近の薄型ノートPCのキーボードよりも打鍵感が感じられるし、安いキーボードにありがちなカチャカチャ音もない。音量調整やタッチパッド無効化などがキーボード上で行なえるのもうれしいところだ。

 タッチパッドと左右独立のクリックボタンもある。筆者はふだんタッチ非対応のノートPCを使用しているのだが、タッチパネル+タッチパッド+クリックボタンを必要に応じて使い分けられるのは非常に便利だった。

専用キーボードなだけあって機能が充実している

ちなみにキーボード面に本体裏にぐるっと回してみると、うまいことマグネットが外れるおかげでキーの誤動作を避けられる。仕様か偶然かは不明……

 正直なところ、使う前は「付属キーボードはノートPCのキーボードよりも使いにくそうだ」「キーボード付きとはいえ、タブレットなのでノートと同じような使い方はできないだろう」と思っていた。

 だが、MousePro Pには持ち運びやすさ、使いやすさが充分あり、ほとんど何かを我慢することなく使用できた。我慢がいらないどころか、外出の多いビジネスマンにとってはノートPCよりも便利である点をいくつも感じられるはずだ。

 次回はスペックについて見ていこう。Atom Z3735F、2GBメモリーという構成でどれほどの負荷に耐えられるのかをチェックしてみたい。

マウスコンピューター/G-Tune
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