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WWDC 2015 - アップル開発者イベントでなにが出る!? 第13回

日本では受け入れられるか?

月額制ストリーミング「Apple Music」開始で喜ぶ人、困る人

2015年06月16日 19時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp編集部

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アップルがApple Musicを開始

 アップルが現地時間の6月8日、月額制の音楽ストリーミングサービス「Apple Music」を発表しました。アメリカでは月額9.99ドル(およそ1240円)で提供され、契約中はiTunes Storeに登録されている楽曲を無制限に再生可能となります。Apple Musicはストリーミング以外にネットラジオ「Beats 1」、SNS「Connect」という2つの要素をふくんだ複合的なサービスとなりますが、まず、定額制の音楽ストリーミングサービスについて考えてみたいと思います。

定額制配信、日本でも受け入れられるか?

 iTunes Storeが国内でサービスを開始してから、音楽をダウンロード購入することは徐々に一般的な行為になりました。過去、CDによる販売だけでなく、ダウンロードによる配信が市民権を得たことを考えると、国内でもストリーミングサービスが台頭してくる可能性は十分にあります。

 アメリカ、ヨーロッパを中心とした海外はSpotifyのような定額制音楽ストリーミングサービスがすでに人気を集めていますし、米音楽大手のワーナーは2015年第二四半期の決算報告で、ストリーミングによる売り上げがダウンロードを超えたと発表していることから、米国ではストリーミングを利用するユーザーががダウンロード購入するユーザーを超えようとしている段階にある、と見ることもできます。

日本語版公式サイトには「まもなく登場」の文字。国内でも開始すると見て間違いなさそう

 膨大な楽曲の中から、1曲あたり100〜250円でダウンロード購入していたものが、月額1000円と少しですべて聴けるようになるのは、いずれにせよ、リスナーにとっては大きな魅力です。ダウンロード購入が台頭し始めた頃は「かたちがないなんて」という声も多くきかれましたが、今は「使ってみると便利だった」「本当に好きなアーティストの作品以外はダウンロードで済ませる」という意見も当たり前に聞くようになりました。

 ストリーミングサービスの最大の魅力は、「いいよ」と人に勧められた音楽や、見かけて気になった音楽を、借りたり、買ったりせず、すぐに聴けるというところにあると思います。つまり、まだ聴いたことのない音楽を聴きたいと思ってから聴くまでのスピードが格段に速くなり、その量も、増やそうと思えば増やそうと思うほど増やせるという部分にあると思います。

 「本当に好きなアーティストはCDやレコードで買い、興味のあるアーティスト、聴いてみたいアーティストはレンタルやダウンロードで済ませる」というスタイルで音楽を楽しんでいる人は多いと思いますが、レンタルやダウンロードにあたる部分がストリーミングに成り代わるのを想像すると、どうでしょう。リスナーにとっては、メリットの方が多いように思えないでしょうか。

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