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サルが「有無のゼロ」と「数の増減におけるゼロ」を区別

東北大、サルの脳に「ゼロを表現する細胞」を発見

2015年05月25日 19時11分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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数の加減操作課題

 東北大学は5月25日、サルを用いた実験で、脳に数のゼロに強く反応する細胞があることを世界で初めて発見した。

 数としてのゼロの概念の発見により、人類は飛躍的に計算技術を進歩させたが、概念としてのゼロはどのように認識しているのか、人に特有なものなのかは分かっていなかった。

 東北大学大学院医学系研究科では、ゼロを含む数に対する数操作課題をサルに与え、脳の神経細胞活動を電気的に記録した。その結果、ゼロに対して強く反応する神経細胞が多数見つかった。

デジタルゼロ細胞(左)とアナログゼロ細胞(右) 

 とくに、「あるかないか」における「ない=ゼロ」に反応する脳細胞(デジタルゼロ細胞)と、「1・2・3~」といった数字の増減に反応してゼロ近づけば大きく反応する細胞(アナログゼロ細胞)という2種類のゼロ細胞が存在することを発見した。

 言語や数学で扱う上でのゼロの概念というだけでなく、霊長類の脳内にゼロに強く反応する特殊な細胞があるということは、ヒトも含めた認知科学の上で大きな発見と言える。研究チームでは、例えば行動経済学において有料の製品・サービスに対しては冷静に価値判断ができる場合も、「無料」の前には価値判断が逆転する現象などを例に挙げ、デジタルゼロ細胞とアナログゼロ細胞がそれぞれ異なる判断に結ぶといった可能性を示唆しているとしている。

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