楽天モバイル(フュージョン・コミュニケーションズ)は、SIMとセットで購入できるスマホとして、ソニーモバイル製の「Xperia J1 Compact」を追加。6月1日に発売するとともに、今日23日から予約受付を開始する。このXperia J1 Compactも含めて、春夏モデルとして、スマートフォン3機種、タブレット3機種を公表した。

楽天モバイルもXperia J1 Compactの取り扱いを開始。同機のおサイフケータイで楽天Edyを使うとポイント2倍のキャンペーンも
まず、Xperia J1 Compactはイオン/ソネット/ソニーストアがすでに先行して販売しているMVNO向けのXperia。昨夏リリースの「Xperia A2」がベースで、4.3型HD液晶、2070万画素カメラを搭載するコンパクトモデルだ。おサイフケータイに対応していることもポイントで、「楽天Edy」を始めとするサービスが利用可能。
本体価格は税抜で一括払い時は5万4800円、分割では2466円×24回。端末一括払いで予約した場合は5000円分のEdyがチャージされるほか、Xperia J1 Compactの楽天Edyを利用すると、楽天スーパーポイントが通常の2倍(200円で2ポイント)付与されるキャンペーンも展開される。
スマートフォンの新製品はこのほか、発表されたばかりのASUS「ZenFone 2」(ストレージが32GBで、2GBまたは4GBメモリーの2モデル)に加えて、“革新的なスマートフォン”なる新製品の近日発表を予告した。この新製品は「楽天モバイルでエクスクルーシブ(独占)で販売する」(楽天副社長 平井康文氏)とのことで、今後の発表に期待したい。
このほか、先日提供がスタートしたデータ専用SIMとの組み合わせで、LTE対応タブレット3機種もラインナップに加わった。具体的にはASUS「MeMO Pad 7 ME572CL」、NEC「LaVie Tab S TS708/T1W」、レノボ「YOGA Tablet 2-1051L」の3製品である。
新サービスとしては、余った高速通信量を翌月まで繰り越し可能になるというもの。5月分からスタートで、手続きなどは不要。
また、オンライン販売が中心のMVNOのサービスでは不満になりがちな配送日の問題についても、リアルタイムでの状況確認を可能にする。たとえばMNPで移行した際に一時的にSIMカードが使えない期間が明示されるため、ユーザー側の対応が比較的楽になるとする。
なお、質疑応答でユーザー数の目標について聞かれた楽天 副社長執行役員・平井康文氏は、「総務省は(MVNO全体で)10%を目指して欲しいと言っているが、その倍くらいまでは持って行けるのではないか」という見通しとともに、MVNOの使命として、MNOではできないことをする、また楽天グループ全体でのビジネスの伸長を重要視しているといった見解を語った。
