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NASAが計画する有人火星探査に(用いられるかもしれない)未来技術

NASAの次なるステップは「核融合ロケット」

2015年04月03日 17時07分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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開発中の「核融合炉」(MSNW LLCより) 

 アメリカ発(NASA)は3月30日、NextSTEPと題して次世代の宇宙開発における新パートナーシップ企業を発表した。なかでも注目なのは核融合ロケットの開発を進める企業が含まれる点だ。

NASAのNextSTEPには宇宙推進や宇宙施設など12社が挙げられている(Credit: NASA)

 NASAは次世代の宇宙開発計画として、先日発表された小惑星からのサンプル(数kgの石)を持ち帰る計画や、有人火星探査への具体的な計画案を推進している。協業企業として12社が挙げられており、ボーイングやロッキード・マーチンなど大手企業も当然含まれている。

Bigelow Aerospace LLCが研究中の宇宙居住施設

 イオンエンジンを超える推力のプラズマイオン推進を研究するAd Astra Rocket Companyや、宇宙ハビタットを開発するBigelow Aerospace LLCの名が挙げられており、NASAが有人火星探査計画に本気を出していることを伺わせられる。

 注目したいのはMSNW LLCという企業で、ここは核融合ロケットの実用化を目指している。このMSNWの核融合ロケットはHelion Energyからライセンスを受けて開発中のもの。Helionは核融合炉を研究しているベンチャーで、重水を利用した核融合発電の実用化を目指して研究を進めている。

Helion Energyの核融合炉のしくみ。チューブ状の炉の送り込まれた燃料はコイルで電磁加熱、中央で核融合した圧力でプラズマが両側に膨らんだのちコイルの電磁反発力で再び中央に押し戻される

 もちろん実用化されておらず、Helion核融合炉はいまだ投入した電力以上の発電はできていないのが現状だが、そのテクノロジーを利用して太陽電池などの電力を利用して核融合したプラズマを宇宙での推進に用いるのがMSNWの核融合ロケットのようだ。

 NextSTEPパートナーシップでは選択した企業に3年間にわたって具体的な開発に取り組ませるというもの(正式契約ではない)で、NASAが直接開発に取り組んでいるわけではないが、現行の化学ロケットやイオン推進からすれば超技術に見える核融合ロケットに実現可能性があると見込んだということになる。

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