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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第59回

タイプライターを展示していたFacebook開発者会議

2015年03月31日 16時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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キーボードのストロークが小さくなることが進化なのか?

 タイプライターのキーボードは、手動でアームを動かし、紙にインクを打ち付けます。深く、力強く、コンスタントに、という均質さが重要です。

筆圧ならぬ、タイプ圧でインクの濃さや文字の太さが微妙に変わる。誰が打ったかという癖を解析できそう。打った人の「痕跡」が残るのもアナログらしさかもしれません

 力加減という意味では、自分のタイピングはキーによって強弱がありますね。それでも、スイッチが認識してしまえば文字は入力されるので、気にしたことはなかったのですが。

 筆者が今使っているHappy Hacking Keyboard Professional 2は深さはあれど軽やか、そして出先では使うMacBook Proのキーボードは浅くて軽やか。もっと指先を鍛える必要がある……。

 普段はタイプライターなんて使わないのに、そんな闘争心が沸いてきます。とくに、小指と薬指です。「A」とか「S」とか、毎回薄いんですよ、インクが。

 キーの深さの話を考えてみると、最新のMacBookは、キーストロークがほとんどなくなってしまいました。もしもキーストロークが進化の証であるなら、MacBookは超進化形。そしてiPadやiPhoneは究極、ということでしょうか。

 まだMacBookについては1週間は使ってみないと、使いやすいかどうか、慣れていくかどうかわかりません。あるいは、タイプアームじゃなくて指がジャムってしまうかも。

 しかしキーボードも、使い慣れたものを「使いやすい」と感じる代表のようなデバイス。MacBookが使いやすくなる日も来るでしょうし、iPadなどの平面でのタイピングが快適と思う人たちも出てくるのかもしれません。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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