このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

「ビジネスマンの文房具」がさらに改良

改良を重ね、王道を行くビジネスモバイル「ThinkPad X250」

2015年03月10日 09時00分更新

文● 天野 透、編集●ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「Lenovo QuickControl」はiPad専用アプリも用意してもらいたい

 実機を触っていて面白いと感じた専用アプリケーションが「Lenovo QuickControl」だ。これはAndroid機やiOS機などのデバイスを使って、ポインティングデバイスやプレゼンのスライド操作など、ThinkPadを遠隔操作しようというものである。ちょうど筆者の手元に「iPhone 6」と「iPad Air 2」があるので使用してみた。セットアップは単純で、スマホやタブレットを使用する機種と同一ネットワーク上につなげて、パソコン側に表示されるQRコードをスマホ側の専用アプリで読み取るだけだ。

 肝心の使用感はどうだろうか。iPadでは操作エリアが広がって快適度が増した。しかしブラインドでタッチパッド入力を使用していると、不用意に文字入力キーが押されてしまい困った。モバイルアプリの画面上にあるボタンの配置があまりよろしくないので、これを入力のメインにしてガリガリ使うことは少々厳しいかもしれない。

 また、iPadで使用する際のUIはiPhone版アプリの拡大となる。フルサイズのキーボードがパソコンの本体に備わっているので、やはり文字入力はキーボードを使ったほうが無難だろう。iPad用に設計されていれば、タイプ音が気になるシーンなどでフルサイズのキーボードが使用できるなど、別の利用価値が出てくると感じた。

圧倒的ではなくも、必要十分な性能

 ベンチマークのスコアから性能を推し量ってみる。PCMark 7の総合スコアは、軽量モバイル機にしてはまずまずの「3309」という数値だった。Crystal Disk MarkはシーケンシャルReadが毎秒121.4MBを記録したのを中心に、全体的にHDDとしては高い数値で、容量とコストのバランスが取れていると感じる。

PCMark7とPCMark8のベンチ結果。ビジネス普段使いに直結するテストで良い数値が出たということが、このマシンの性格を物語っている

CrystalDiskMark3.0のベンチ結果。モバイルマシンで近年主流になってきているSSDとは当然速度に差が出るが、HDDとしては良い結果だ

 ThinkPad X250の特徴のひとつにPower Bridge Technologyというバッテリーのホットスワップ機能がある。最大で本体手前に交換できない内蔵型3セルバッテリー、後部に6セルのバッテリーを搭載でき、JEITA 2.0測定基準では3セル+3セルの組み合わせで公称約11.2時間の駆動が可能だという。

 フリーソフトのBBenchを使い、液晶輝度100%、本体3セルのみの駆動で、キーストローク、無線LAN通信をし続けたところ、残量20%になるまでのバッテリー駆動時間は2時間13分程度だった。背面のバッテリーを利用すれば、倍程度の駆動が可能だと想像できる。屋外で長時間使いたいのであれば、スペアバッテリーはかなり優先度の高いオプションとなりそうだ。

前へ 1 2 3 次へ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中