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ハイブリッドクラウドの基盤となる都心型データセンターがオープン

外気冷却にチャレンジ!ビットアイルが第5データセンター開設

2015年02月06日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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2月5日、ビットアイルは1440ラック規模を有する「ビットアイル 文京エリア 第5データセンター」の開設を発表した。同社初の外気空調を導入した第5データセンターでは、アクセスのよさやクラウドサービスとの接続性をアピールポイントとする。なお、写真はビットアイルの提供となる。

水冷+外気のハイブリッド空調で電力を削減

 東京都心の文京区に建設された第5データセンターは、2009年に竣工した同社の第4データセンターに隣接して建設されている。地上4階、地下1階のデータセンター専用建物で、エントランスや監視センターなどは第4データセンターと共用することで、無駄を省いている。敷地面積は2777㎡、建築面積は1653㎡。第5データセンターだけで1440ラック、隣の第4データセンターとあわせて4000ラックという規模が売りとなる。

ビットアイルの第5データセンター

 最大のポイントは、同社初の外気冷却の導入だ。水冷と外気のハイブリッド空調を採用。冬期を中心に外気を取り入れることで、IT機器を効率的に冷却する。外気冷却の利用は年間5割、PUEは1.4は目指す。

 冷却構造は機械室を上階、サーバー室を下階として2つのフロアを1つと見なした「ツインフロア空調システム」となっており、機械室から取り入れられた外気をファンで下階にあるサーバールームのコールドアイルに送り込む。排熱は外部に排気するほか、冷気と混気させることで、適切な温度を保つという。

コールドアイルへの入り口はドアとなっている。なおラックは46U

アクセスがよく、エンジニアにも使いやすい

 ロケーションは文京区で、複数の交通機関を使って駆けられるアクセスのよさが魅力。ハザードマップや各種資料では地震・高潮、洪水にも強い立地になっており、建物自体も免震構造。ゆれを吸収し、敏速な静止を行なうダンパー機能を持った「高減衰ゴム系積層ゴム支承」と積層ゴムがスライドしてゆれを低減する「弾性すべり支承」などを採用し、東日本大震災クラスの災害に耐えうるという。

ゆれを吸収し、迅速な静止を実現する支承でビルを支えている

 電力に関しては、本線・予備線で6万6000Vを特別高圧受電しているほか、N+2冗長構成の無停電電源装置、48時間分の備蓄燃料とガスタービン式の非常用発電機(5台)などを備える。セキュリティに関してもIDカードとパスワード、静脈認証を用いた堅固なものとなっており、都心型ならではのニーズを満たすものとなっている。

 エンジニア等の入室を前提とした都心型データセンターということで、ユーザビリティにも配慮されている。台車や工具、ディスプレイなどの無料レンタル、ケーブルやコネクタなどの備品販売が用意されているほか、会議室やサロンも完備。もちろん、第4データセンターと同じくマッサージチェアも完備している。

ハイブリッドクラウドの基盤となるデータセンター

 今回のデータセンターも含め、都内を中心に展開するビットアイルのデータセンターは、ハイブリッドクラウドの実現を目指すものだという。

 キャリアやベンダーの中立性を保っているビットアイルのデータセンターでは、オンプレミスとパブリッククラウドとの連携はもちろん、プライベートクラウド、物理サーバー環境などとの連携も可能。さらにAWSやMicrosoft Azure、IBM SoftLayer、ニフティクラウドなど複数のパブリッククラウドを相互に連携させたマルチクラウドも実現できるという。実際、680社におよぶビットアイルの顧客のうち、コロケーションとクラウドを組み合わせている企業は全体の1/4以上で、システムも220以上にのぼる。

 昨年の12月には複数のクラウド同士をL3スイッチで相互に接続する「ビットアイルコネクト」も開始するほか、先日はOpenStackを用いたハイブリッドクラウドの大規模な実証実験を提供すると発表。また、運用や監視、構築などあらゆるフェーズでビットアイルグループのリソースを活用できるため、ハイブリッドクラウドにチャレンジできる環境を着実に整備しているという。今回開設される第5データセンターは、こうしたビットアイルのハイブリッドクラウド戦略の基盤となるものになるという。開設は2015年3月1日となっている。

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