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Microsoftが「Windows 10」で目指す世界

「Windows 10を好み、あえて選ぶ」ユーザーを増やすMicrosoft

2015年01月23日 18時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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スマートフォン/小型タブレット向けバージョン
「Windows 10 for phones and tablets」

 Belfiore氏によれば、Windowsのバリエーションとして「8型」のディスプレーサイズを境に「(PC向けの)Windows 10」と「Windows 10 for phones and tablets」の2種類が区分けされることになるという。

今回初公開となるスマートフォンならびに小型タブレット向けのWindows 10となる「Windows 10 for phones and tablets」

Modern UIのタッチ向けインターフェースに特化しており、デスクトップ画面が中心となるフル機能版のWindows 10とは区分けされている。両者は「8型」というディスプレーサイズが分岐点となる

 Windows 10 for phones and tabletsは、いわゆる従来まで提供されてきた「Windows Phone」の延長線上にあるもので、6型以上のより大画面の(小型)タブレットまでをカバー可能になる。

 Windows Phone 8.1の時点でAPIの多くがWindows 8.1と互換性を持っていたが、Windows 10の時代にはこれがほぼ共通化され、「Modern UI」と呼ばれる新しい作法に則ったアプリの数々がPCとタブレット、スマートフォンでそのまま共通動作する。こうしたアプリの総称を「ユニバーサルアプリ」と呼んでいるようだ。

PC向けでもタブレット向けでもスマートフォン向けでも、Windows 10が動作するすべてのデバイスで動作可能な「ユニバーサルアプリ」

ユニバーサルアプリはデバイス間で共通だが、このように画面サイズや画面の向きにより、ユーザーインターフェースが変化するものもある。例えばメールアプリの場合、スマートフォンではメール一覧だけなのが、タブレットでは複数ペインへの画面分割でメール一覧と本文のプレビューを同時に見ることができる

ユニバーサルアプリ版「Office」

 大きなポイントとしては、このユニバーサルアプリ版の「Office」がWindowsに提供される。これはタッチ操作に最適化されたOfficeアプリであり、現在iPadなどのプラットフォームに提供されているOfficeアプリのそれに近い。スマートフォンでもタブレットでも共通のアプリとして動作し、Office文書の閲覧や編集が行なえる。このユニバーサルアプリ版OfficeはWindows 10の製品版とともに提供開始されるとみられるが、同時に従来の「デスクトップ版Office」の提供も行われ、ニーズに応じて使い分ける形となるだろう。

タッチ操作に最適化されたOfficeアプリがWindows 10では提供されるが、ユニバーサルアプリなので当然ながらスマートフォンでもPCでも利用が可能だ。写真はWordとPowerPointで文書を編集しているところ

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