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本物のクルマが駒! 電王戦×TOYOTA 壮大な将棋開催!

2015年01月01日 12時00分更新

文● 松永和浩 写真●松永和浩

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 将棋の駒に本物のクルマを使うという、前代未聞の将棋が開催されることとなった。ニコニコ動画で人気の将棋コンテンツ「電王戦」とトヨタがコラボし、実車を使った「リアル車将棋」が2月8日に西武ドームで行なわれる。

 マンガのネタとしてはありそうなクルマを駒にした将棋だが、実際にそれを実行しようという破天荒な発想がスゴイ。しかも対局する棋士がとんでもない!

その対戦者は、羽生善治名人と豊島将之七段。

 羽生善治(はぶ よしはる)名人は、将棋を知っている方なら誰でも知っているビッグネーム。1996年、将棋界初の7大タイトル独占を達成。タイトル戦登場は119回、通算タイトル獲得数は計90期で歴代1位。2014年11月現在、名人・王位・王座・棋聖の四冠を保持。

 豊島将之(とよしま まさゆき)七段は、16歳でプロ入りし今年3月、第3回将棋電王戦に出場し、プロ棋士で唯一コンピュータ将棋ソフトに勝利。10月の第62期王座戦では、羽生善治王座への挑戦権を獲得するも2勝3敗で惜敗してしまう。

 つまり将棋界では今一番ホットで、ガチンコな対戦者となるのだ。この両名がクルマを駒に、はたしてどのような将棋を指すのか。また、将棋として成立のするのかどうかも注目したいところだ。

サイト上では車種の投票が行なわれていた

 駒となるクルマは、トヨタの現行車種と過去の名車で構成される。過去の名車についてはまだ一切の情報が無いが、現行車種については特設サイトで2014年12月31日まで行なわれた一般投票の結果によって選ばれる。結果次第ではかなり面白いラインナップになりそうだ。どんな構成になるのかは楽しみにしていよう。

ルールは本物! しかしそれ以上に難しい

 ルールは下記のとおり。リアル車将棋ならではのルールもある。

持ち時間
4時間切れ負け チェスクロック方式。車両の移動時間も持ち時間に含める。
手番
当日行なわれる、振り駒により決定
着手に関して
指された局面を車で再現して1手とみなす。着手完了は、監督の宣言による。必要であれば相手の駒に乗り、動かすことができる。
車両の移動
両対局者にそれぞれ、5名のドライバー、監督、サポート棋士がつく。サポート棋士の助言を受けて、監督が5名のドライバーに指示を出して車を移動させる。車から離れる際はエンジンを切る。

 ここで注目したいのは、指された局面を車で再現して一手というところ。車の移動時間までもが持ち時間に含まれるのだ。入り組んだ駒配置で桂馬など複雑な動きをする駒を動かすとき、ましてやそれが成ろうとなれば当然時間もかかりそうだ。これは対局する2名の棋士にとっても時間の配分に悩みそうだ。

 ルールでは棋士とドライバー、監督、サポートと8人がチームとなって対戦するわけだが、本来は個人戦である将棋をチーム戦とするところも興味深い。見ている側も相当スリリングになりそうだ。

 この様子は2月8日10時からのニコニコ生放送だけで観ることが出来る。西武ドームでは一般観戦席は用意されないので、今からタイムシフト予約をしておこう。

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