唯一おかしいと感じるのは3.5インチシャドウベイ部。一般的な感じで“正面からみて左側"のサイドパネルを開けてケース内部にアクセスすると、3.5インチシャドウベイにアクセスできない。
通常とは逆の“正面からみて右側"のサイドパネルを開けると3.5インチシャドウベイにたどり着くのだ。その理由は、ラジエーター設置時のホースの取り回しが優先されているためだ。
各項目で事あるごとに「ラジエーターの設置が可能」と書いていたが、本製品は合計で5基のラジエーター搭載可能のスーパー水冷特化ケースだったのだ。改めて設置できるラジエーター長と、位置、条件を整理しよう。
設置できるラジエーター | |
---|---|
上面 (上面メッシュパネルの下) |
120、140、240、280、360、420、480mmまで設置可能 |
前面下部 (前面ファンの裏) |
120、240mmまで設置可能。HDDケージを取り外す必要あり |
背面 | 120mmと140mmが設置可能 |
側面 (HDDゲージ付近) |
120、140、240、280mmが設置可能。 固定ブラケットとHDDをケージを取り外すと360、480mmまで対応 |
他の追従を許さない
ぶっちぎりの水冷クーラー王
巨大フルタワーPCケースと一口にいっても、ストレージ満載で運用するものや、余裕のエアフローを実現するものなど、その設計思想はさまざま。
「Enthoo Primo」の設計目標は“とにかく水冷”だ。それゆえに巨大ではあるがシャドウベイが6基しかなかったり、しかもベイ取り付け方向が逆だったりと、クセのある設計となっている。しかし、それはすべて水冷クーラーのため。
最大で5基のラジエーターを設置でき、余裕のあるホースの取り回しやポンプ設置ができるなんて、他のPCケースでは決して真似できないこと。
そこまで水冷クーラー環境が必要な用途はなにかなど、そんなのは後で考ればいい……。この尖りまくった設計思想にビビっときたら、PCショップへGOだ。
紹介動画
→次のページヘ続く (観音開きの珍しいケース「Urban T81」)
この連載の記事
-
第3回
ケース
長~く使える極上のPCケース2014【CORSAIR/SilverStone/Lian-Li編】 -
第1回
ケース
長~く使える極上のPCケース2014【BeQuiet!/ZALMAN編】 -
第-1回
ケース
長~く使える極上のPCケース2014 - この連載の一覧へ