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動画データやバックアップなどビッグトラフィック時代を乗り越える

10GbE+ReadyNAS/ReadyDATAで大容量時代に備えよ

2014年12月19日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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クラウドの導入でアプリケーションやデータが社外にあっても、高速で安定した有線・無線LANのほか、企業の重要な情報資産をきちんと保護するNASは必須だ。10GbE対応のスイッチやNASまで揃えるネットギアであれば、将来でも安心な社内インフラが構築できる。

スモールビジネスにも10GbEの時代が到来!

 企業に流れるデータトラフィックが大容量化しつつある。この最大の要因は、動画データの増大だ。ご存じの通り、スマートフォンやタブレットで高解像度の動画が容易に撮影できるようになったおかげで、動画はわれわれにきわめて身近になってきた。企業でも宣伝やマーケティングなどで動画を活用することが増えたほか、静止画の写真を使っていたフィールドワークが動画に移行する傾向も見られる。

データトラフィックの増大でLANもそろそろ大容量化へ

 テキストや静止画に比べて何倍も巨大な動画のデータは編集やバックアップのためにいくつもコピーされ、社内LANを行き交うことになる。昨今ではスマートフォンやタブレットなどが業務用端末として社内に導入され、ノートPCのネットワークもギガビット化している。しかし、サーバーやLANの帯域は基本頭割りなので、こうした動画トラフィックがメールや業務アプリケーション利用を圧迫してしまう。

 また、仮想化の普及も大容量化の大きな原因だ。サーバー仮想化の真の恩恵を受けるには、複数のサーバーでストレージを共有することだ。これにより、サーバーの障害時に仮想マシンをダイナミックに移行するライブマイグレーションが現実的になる。こうした仮想マシンの共有ストレージ環境においては、高いレスポンスで安定したデータの送受信を行なう必要がある。

 さらに厄介なのがバックアップだ。企業データの増大とともに、バックアップのリードタイムはどんどん長くなっている。分散したNASを大容量ファイルサーバーに統合したり、クライアントPCでネットワークバックアップを行なっている企業の場合、データ伝送はLANに負荷をかけることになる。

 こうした課題を抜本的に解決するには、やはりLANの帯域を増やし、データの置き場所を強化していくしかない。ここでオススメしたいのが、ネットワークとファイルサーバーの10Gbps Ethernet(10GbE)化だ。現在、1GbEで構成されているネットワークの一部を10GbE化し、伝送能力を大幅に上げるわけだ。

10GbEはもはや「お金持ちの道具」ではない

 こうした10GbE化にオススメしたいのが、ネットギアのネットワーク機器だ。本連載では、おもに企業向けストレージを取り上げているが、もともとネットギアといえば、1990年代からネットワーク機器の老舗として有名。スモールビジネス向けにコストパフォーマンスの高いネットワーク機器を展開しており、昨今は10Gbps Ethernet(10GbE)に対応した超高速スイッチをスモールビジネスに向けて提供している。

 ネットギアでは多彩な10GbEスイッチのラインナップを持っているが、特にオススメなのが、オフィスでのケーブル引き回しが容易なRJ-45コネクタの銅線を用いた10GBASE-T対応の製品。特にWebブラウザから利用可能な12ポートスイッチ「XS712T」や、初めての10GbEにぴったりの8ポートスイッチ「XS708E」などが特にオススメだ。

特にWebブラウザから利用可能な12ポートスイッチ「XS712T」

 長らく10Gbpsという帯域は長らく銅線で伝送できる限界と言われており、10GBASE-Tと呼ばれる銅線Ethernetの規格化自体に手間取った経緯がある。規格化以降も消費電力やコストの問題があり、企業での10GBASE-Tへの移行はなかなか進まなかった。しかし、コストや消費電力のようやくチップセットがこなれてきたことで、ここ数年で10GBASE-Tはようやくブレイクした。

10GBASE-Tのメリット

 昨年はサーバーでの10GBASE-T対応が相次ぎ、安価なスイッチが登場してきたことで、スモールビジネスや中堅中小企業での導入も現実味を帯びてきた。従来と同じようにケーブルが扱えるので、配線作業も容易だ。今回、紹介したネットギアのスイッチは、まさにこうした使い勝手のよい10Gbpsネットワークを低廉なコストで実現するのに最適というわけだ。

仮想マシンの共有ストレージとしても利用可能

 そして、こうした10GbEのパワーを最大限活用するのが、10GbEに対応したReadyNAS/ReadyDATAの導入になる。安価で高性能なNAS「ReadyNAS 716X」や「ReadyNAS 4220シリーズ」、優れたデータ保護機能を持つZFSベースの「ReadyDATA 5200」であれば、10GbEの伝送能力を余すことなく活用できる。このうちReadyNAS 4220シリーズやReadyNAS 716Xでは、銅線の10GbEをサポートしている。

 ネットギアの企業ストレージであれば、インテルのマルチコアCPUを搭載し、インターフェイスに見合う高い処理能力を実現する。また、2つのインターフェイスを冗長化する「チーミング」の機能を活用すれば、帯域自体を2倍に拡張できるほか、一方のリンクが切断しても残りのリンクで通信を継続することが可能だ。

10GbEでLANを大容量化

 では、ネットギアの10GbEストレージはどのような活用方法があるだろうか? まずファイルサーバーの伝送能力を向上するというものだ。ファイルサーバーの処理能力とネットワークが高速であれば、クライアント数が多くても、ネットワーク負荷を軽減することが可能だ。また、大容量データのバックアップに関しても、時間の短縮が実現するため、大きなメリットになる。

 さらにiSCSIを用いた10GbEストレージネットワークも魅力的だ。iSCSIはブロックストレージのSAN(Storage Area Network)をIPネットワークで実現する技術。サーバーをストレージに直結するDAS(Direct Attached Storage)に比べ、接続の自由度や高い拡張性を実現する。iSCSI対応のReadyNAS/ReadyDATAであれば、サーバーと10GbEで接続することで仮想マシンの共有ストレージとして利用することが可能だ。

10GbEの性能を活かせる製品選定を

 従来、大容量トラフィック向けのLANや高速なストレージネットワークを実現するにはスイッチだけでも多大なコストがかかっていた。また、10GbEに関しては長らく接続先となるサーバーやストレージの対応が遅れていたため、せっかく10GbEのネットワークがあってもその実力を活かせない状態であった。

 しかし、ネットギアのスイッチやストレージのラインナップを組み合わせれば、従来に比べてはるかに低廉なコストで、大容量データに耐えうる強靱なインフラを構築できる。さらにスイッチはライフタイム保証、NASはディスクまでを含めて5年保証なので、導入後も安心して利用できる。ネットワークの刷新を検討している中小・中堅企業は、10GbE対応のストレージまで見据えたインフラ計画を練るべきだろう。

(提供:ネットギア)

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