ブリヂストンは11月14日、同社の“CAIS”コンセプトに基づいてタイヤの摩耗状態を推定する技術を開発したと発表した。
同社が2011年に開発したCAIS(Contact Area Information Sensing)技術は、タイヤ内にセンサーを装着、センサーの電力はタイヤの回転に得られる電磁発電を用い、ワイヤレスで受信機に情報を送る。センサーから得られた空気圧や加速度、タイヤの歪みといった情報を解析することで、タイヤの横滑りなどの挙動に加え、走行しているのが舗装道路なのか不整地なのか、雨や雪なのかといった路面状態を判別できる。
新たにタイヤ踏面の挙動変化、タイヤのトレッドのたわみを検出して解析することで、タイヤの摩耗状態をリアルタイムに推定、残り溝の深さや偏摩耗の発生といった情報が解析できるようにした。タイヤローテーションや交換時期を推定、無駄なくタイヤを使い切ることが可能になるという。