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未来技術としか思えないような技術がいつのまにか実用化に向けて本格研究着手

NEDO、iPS細胞をバイオ3Dプリンターで立体造形する臓器製造技術開発に着手

2014年11月07日 19時42分更新

文● 行正和義

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 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11月7日、バイオ3Dプリンターや細胞シート積層技術などの立体造形技術を使い、iPS細胞などから血管や骨、心臓といった臓器を製造する技術開発に着手すると発表した。

 これまで再生医療技術の研究ではiPS細胞などの培養や分化誘導をいかに効率的に行うかといった分野で技術開発が進められてきた。新たなプロジェクトでは、次のステップとして、立体的造形技術を用いた臓器製造を目標とする。

 主な研究テーマ 

 2014年から5年間、総事業費約25億円をかけてさまざまな大学・研究機関・企業へ研究を委託する。採択テーマはバイオ3Dプリンターを用いた骨、軟骨・半月板、膝関節、皮膚の製造、小口径血管の制作、機能的な立体心筋の開発、ヒト心臓壁の造形、毛細管・心筋を含めた心臓の代替品の開発など。プロジェクト期間中にはステージゲート審査を設け、高い実現性が見込まれるテーマに絞り込むことで、立体組織・臓器の作製技術の実用化を加速する。

 これら再生医療技術を世界に先駆けて開発することにより、国内の再生医療での実用化に加え、医療機器産業など国際競争力強化に貢献することを目指すという。

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