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有識者が「iPad Air 2」/「iPad mini 3」発表についてコメント

「iPadをどう使うか問われている時代」――フィアット小林

2014年10月23日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 日本時間10月17日に発表された「iPad Air 2」/「iPad mini 3」。今回の発表に関して、ASCII.jp編集部を代表してフィアット小林からのコメントを紹介する。この夏iPad mini 2を購入したばかりのフィアット小林は、タブレットというデバイスが熟成されてきているのかもしれない――と考えているという。

どう使うかを問われているということなのかもしれない新iPad

 新しいiPad mini 3を買うかと言われれば、いまは待ち。勧めるとしたらiPad mini 2。様子見だがiPad Air 2は気になるデバイス。

 新しいiPad AirとiPad miniが発表されました。意外というか、予想通りというか、大きな驚きはなかったように思います。私は夏にSIMフリー版のiPad mini 2を購入済み(旧名はiPad mini Retinaディスプレイモデルですが)。なので今回は見送りですが、その便利さを日々実感しているので、特にスマホばかりでタブレットまだだよという人に勧めるなら、低価格化した「iPad mini 2」だろうなと思ったり、思わなかったりです(ちょっと高くて手の出しにくかったSIMフリー版が安くなったけど、もう一声あると買いやすいなと思うため。ただiPhone 6とのテザリングが便利になったので、スマホと2台持ちならより安価なWi-Fi版という選択肢もありかも(関連記事))。

iPad mini 3の変更点は、指紋認証の追加(Touch ID)と、カラバリにゴールドが追加された点

 驚きがないのは、考えてみれば当たり前で、タブレットというデバイスそのものがスペックで選ぶ時代じゃないってことなんだと思います。よく言えば熟成されたということ。iPad Air 2はさらに高速化しましたが、実際、夏に買ったSIMフリー版のiPad mini 2はサクサクと動くし、持ち歩いていて不足を感じないですし。どこでもすぐつながる。PC用サイトも、スマホ用アプリもどっちも快適。タブレット未体験なら、ぜひセルラー版を持つべきです。

 そういえばiPadが日本で発売されたとき、雑談でほかのタブレットと比べてスペックとか価格で魅力がないよねという話が出て、iPadってそういう軸で語るもんじゃないのって返しがきたことを思い出します。要は体験だっていうことなんですが長くなるので割愛します。

 今回のiPadになんとなく感じるのは企業ユースを意識しているのかもということです。iPadの出荷台数のうち10%ぐらいが企業向けという数字もあるようですが、今後ますます増えていくでしょう。特にAirの画面サイズがあれば、PC用のドキュメントもいたって快適に開けるし、キーボードレスで立ったままほとんどの操作をこなせます。Touch IDも認証や承認を指で触れるだけであっという間に終えられるようになるはずです。

 また企業導入を考えると1年おきにスペックがどんどん変わっていくというのもあまり好ましくない面もあるでしょう。iPhone 6とiPhone 6 Plusの解像度が違うことで苦労している開発者もいるんじゃないかなと想像します。キャリアの料金プランの絡みもあるのでしょうが、1年や2年で買い換えるスマホに比べて、個人でもタブレットは長期間持つ面があります。

 ハードが変わらないということは、逆に言えばどう使うかを問われる時代になったのでしょう。

フィアット小林

 昨年FIAT500cを買っただけで、80年代のえせお笑い芸人みたいなニックネームを名乗らされてしまった哀れな編集者。1998年に入社していらい、気付いたら30代最後の年になってしまった。パソコン選びでは派手さより、実用性を重視。


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