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ノベル、レッドハット、カノニカル、ネットワンがそれぞれの強みをアピール

同じ「OpenStack」でもこんなに違う!4社がプレゼンバトル

2014年09月03日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 8月7日に都内で開催された「OpenStack最新情報セミナー」(主催:日本仮想化技術)では、OpenStackの商用ディストリビューション/サービスを提供する4社が登壇し、各社それぞれの製品特徴をアピールした。

日本仮想化技術が主催するOpenStack最新情報セミナー。第6回目となる今回は、このほかにもさまざまな技術者向けセッションが催された

サービスもネットワークもHA化!ノベル「SUSE Cloud」

 トップバッターとして登壇したのは、ノベルの村川了氏だ。ノベルではOpenStackディストリビューションとして「SUSE Cloud」を提供しており、最新版は“Havana”ベースのSUSE Cloud 3 HAである
(※ 同セミナー開催翌週の8月13日に“Icehouse”ベースのSUSE Cloud 4がリリースされた)

ノベル SUSE事業部 テクニカルセールスマネージャー 村川了氏
SUSE Cloudのバージョンと対応するOpenStackリリース、追加機能の一覧

 村川氏は、SUSE Cloudでは「プライベートクラウドのIaaS」だけをターゲットにしており、この点が、パブリッククラウド/プライベートクラウドの両方を狙う他社製品との明確な違いだと説明する。

 プライベートIaaS向けのエンタープライズOpenStackとして、SUSE Cloudでは「複雑な手順の排除」「ネットワーク設計を不要に」「マルチハイパーバイザのサポート」という3つのポリシーを掲げている。

 具体的には、複雑なOpenStackの展開を自動化するために、デルが開発するオープンソースソフトウェア(OSS)の「Crowbar」を採用している。また、タグVLANとオープン技術をベースとしたシンプルな仮想ネットワーク管理を行い、高価な商用SDN製品を排除している。さらに正式サポートするハイパーバイザには、KVMやXenだけでなくHyper-VやVMware ESXiも含まれる。

 加えてノベルでは、エンタープライズOpenStackには“24×365”のミッションクリティカル性能も必要だと考えている。OpenStackのアーキテクチャには単一障害点(SPOF)が複数存在するため、SUSE Cloudでは、「各サービス機能の冗長化」と「ネットワークの冗長化」を行っていると、村川氏は説明する。

 このうちサービス機能の冗長化については、OSSのHAソフト「Pacemaker」とWebインタフェース「Hawk」を組み込み、実現している。ただし村川氏は、これについては他社ディストリビューションでも同様の取り組みをしており、SUSE Cloudで特徴的なのはネットワーク(Neutron L3 Agent)の冗長化だと言う。

 SUSE Cloudでは、ネットワークノードに「Neutron-ha-tool」エージェントを備えており、これが各ネットワークノードの負荷監視や死活監視を行う。このエージェントがAdminノード(Crowbarノード)と常に情報共有を行うことで、ネットワークノードがダウンした場合に接続先ノード(仮想ルーター)を切り替えたり、ネットワーク負荷を分散したりすることができる。

商用SDNが実現するような高信頼性、高機能性をオープンソースで実現するのがノベルの狙い
仮想ネットワーク切り替えの例。この図ではネットワークノード1に障害が発生し、適切な仮想ルーターに自動切り替えが行われている

 「SUSE Cloudでは、高価な商用SDNが備える機能の一部(ネットワーク冗長化)をNeutronベースで実現している。(SUSEにはOpenStackプロジェクトの)開発者もいるので、今後のバージョンでより商用SDNに近い機能を実現していきたいと考えている」(村川氏)

(→次ページ、RHELやRHEVとの統合管理も!レッドハット「RHEL OSP」)

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