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第三回 動画でつなぎかたをチェックしよう!

ざつおんからかっこいい音まで、リトルビッツで音を出そう!

2014年08月09日 12時00分更新

文● 四本淑三

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ディレイ(delay)も「自己発振」させちゃう

(ディレイのおさらいはここだよ)

 音をおくらせて、やまびこみたいなエコーを作り出すのが、このモジュールの本当の使いかた。でも、このモジュールも、右の「feedback」というツマミを右に回しきると、自己発振して、かっこいい音が出るんだ。こんな感じだよ。

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 なんだかUFO(ユーフォー)がとんできて、うちゅうじんが「ふぉっふぉっふぉっ」とか言いながら、おりてきそうな音だよね。おじさんはこの音を聞くと、怪奇大作戦(かいきだいさくせん)とか、ウルトラQを思い出すよ。おっと、今回は、よけいなことを言わないやくそくだったね。

 なんでこんな音になるかって? この「feedback」というつまみは、ディレイでおくれたせいぶんを、どれくらいディレイ回路(かいろ)にもどすかを決めるものなんだ。これで「あ!!!」という声が、「あ!! あ! あ……」のように、あとにのこって、やまびこのようになるんだよ。

 あわせかがみとか、ビデオカメラをモニターに向けたときに起きるげんしょうに近いよ。わからなければ、おうちのかがみでためしてみてね。

 でも、これを上げすぎると、あとにのこる音のほうが、もとの音より大きくなる。それがくり返されると、入力回路(にゅうりょくかいろ)のノイズまでぞうふく(大きくなる)し始めて、たいへんなことになっちゃう。

 それがこの音。たいへんなことになると、だいたい音はかっこいいんだ。で、たいへんなことにするには、とりあえず何でも右に回しきってみるといいよ。

 もちろん、そうじゃないときもあるけど、昔の人は、みんなそうやってたいへんなことをやって、ふつうやらないような使い方を、いろいろためしていたんだ。

 じゃ、次回は、これらのモジュールを「コントロール信号(しんごう)」を使い、そうさしてみるよ。



書いた人――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。ふりーらいたー。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師(むさしのびじゅつだいがくでざいんじょうほうがっかとくべつこうし)。新しい音楽は新しいぎじゅつにかんけいがあると考えて、てくのろじーと音楽についていつも調べているよ。好きなものは自転車とウクレレとえすぷれっそだよ。

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