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ギター本体でアプリの音量調節など、便利機能が光る

iPadに直接繋がる!? フェンダーのギターが宅録にうってつけ

2014年07月27日 15時00分更新

文● 藤村亮

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ギターとiPadでセッションも十分可能

 FENDER STRATOCASTER DELUXE HSS PLUS TOP WITH iOS CONNECTIVITYは基本的なギターとしての性能がよく、iOSコネクトについてもただやってみました、というレベルではなくきちんと作り込まれています。特にギター本体側でのiOS向けアプリの音量調整機能は素晴らしいと思いました。

 USBケーブルの取り回しさえ考えればライブでも使用可能な面白さがあり、アプリやBluetoothデバイスなどをうまく組み合わせれば、ギターケースにiPadひとつというシンプルな荷物でスタジオセッションをまかなうというのも十分考えられます。

 ストラトキャスターというアフターマーケットでも最もポピュラーなギターが素体なので、求める音の方向性や好みに応じてピックアップなどのパーツなどを載せ換えてみるのも面白いのではないかと思います。個人的にはピックアップのノイズをより抑えるためにEMGに代表されるアクティブタイプのものなどを載せてみたらいいかも、と思っています。

 またMIDIピックアップデバイスなどを載せ、MIDIギターとしての機能も付加できたらさらに先鋭的に進化したギターになり得るな……、などと妄想をしております。専用ケーブルの長さはもう1m長ければより使い勝手が広がりそうな面もあるので、純正オプションとしてより長いケーブルもあったらうれしいと思いました。

 値段は入門用のギターとしては少々値の張るモデルではあります。ですが余計なケーブルやインターフェースなどを極力持たずに、iOS向けアプリを使ったスタジオセッションやレコーディングをスマートに楽しみたい「音楽アプリ部」部員はもちろん、単純に作りの良いギターが欲しいとお考えの方にもオススメできる良いギターだと思いました。



藤村 亮(ふじむら りょう)

photo by Shin Kobayashi

 1981年生まれ、Ibanez製7弦ギターを手に世界を渡り歩くロックミュージシャン。2006年にバンド"AciD FLavoR"の7弦ギタリストとしてメジャーデビュー。2008年よりベルギーのインディーズレーベルと契約し、"Ryo Fujimura"としてソロ活動を開始。ヨーロッパ最大の日本文化イベント"JapanExpo"や各国のJ-Musicイベントにゲスト参加した。2012年からは活動の幅をメキシコにも広げ、3度のライブツアーを敢行。さらに、2013年11月にはヨーロッパツアーを終え、2014年1月1日から一日一曲アップロード企画「Daily Sound Scape」をSoundcloud上で開始。

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