PCとつないでもレイテンシ―は気にならない
もうひとつmicroUSBを用いたファンクションとして、PCへの直接続も試してみました。サンプルソフトにはギターアンプソフト「AmpliTube 3」を使用。
ここでもやはりレイテンシーについて難は感じませんでした。ただノイズの面に関しては、付属のUSBケーブルの長さが2mで、PCの画面やHDDなどからの距離が近くなってしまうため、PC本体から発生するノイズをピックアップが拾ってしまいやすいという部分が少々気になりました。
あまりシビアなレコーディングには向かないと思いますが、例えばDAWをやっている友達から自宅でのギターの録音を頼まれたとか、自分のPCのアンプソフトでの音作りを極力簡単に進めたい、といったシチュエーションでは問題なく使えるでしょう。
またこのギターだけで可能な音作りの方法として、ギターのシールドジャックからギターアンプに接続し、USB経由でiPadまたはPCにつなぎ、ギター本体のミニPHONEジャックからD.I(ダイレクトボックス)に信号を送る。平時はUSBボリュームを0にしておいて通常のギターアンプからの音のみでコードバッキングを行ない、ギターソロでUSBボリュームを上げてiPadなどで作った音をミックスしブースト機能として使用する、という手があります。
異なる音質のトーンをブーストに用いることで音の厚みや迫力を持たせることができ、音色の幅もさらに広がると思います。レイテンシーを利用してブースト音を混ぜていくと、自然なショートディレイが掛かったような効果も得ることができるのがまた面白い感覚です。
(次ページでは、「ギターとiPadでスタジオセッションできるかも」)