ソフトバンクは、家族での通信料分け合いか
個人での余った通信量の翌月持ち越しが選択可
つづいてはソフトバンクの「スマ放題」。
(すべて税抜) | ソフトバンク「スマ放題」 | ||
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基本プラン | 2700円 | 通話し放題プラン | |
ISP料金 | 300円 | S!ベーシックパック | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データ定額パック 小容量 |
5GB | 5000円 | データ定額パック 標準 | |
10GB | 9800円※ | データ定額パック 大容量(10) | |
15GB | 1万2500円 | データ定額パック 大容量(15) | |
20GB | 1万6000円 | データ定額パック 大容量(20) | |
30GB | 2万2500円 | データ定額パック 大容量(30) |
※:「データくりこし」を選んだ場合は、月8000円になる。
「スマ放題」はドコモの後に発表されたこともあって、データ定額の料金、家族による通信量の分け合い(「家族データシェア」、8月開始予定)は、基本的にドコモと同等。「家族データシェア」が可能なのは月10GBの「データ定額パック 大容量(10)」以上なのも同じだ。
ただし、ソフトバンクはドコモとほぼ同内容の「家族データシェア」よりも、「データくりこし」を同社サイト内でもより大きく取り上げてアピールしている。
この「データくりこし」は、たとえば月5GBの「データ定額パック 標準」を契約していて、ある月に3GBしか使わなかった場合は、余った通信量を100MB単位で翌月に繰り越せるというものである(月2GBのプランでは不可)。
注意したいのは「家族データシェア」と「データくりこし」の併用は不可で、どちらかを選ぶ必要がある点。その代わりに、「データくりこし」を選び、家族で複数回線を利用している場合には「家族おトク割」として、データ定額に割引が発生する(8月開始予定)。
このほかにも、25才以下のユーザーには「U25ボーナス」として、ドコモと同様に月500円の割引と1GBの通信量アップがあるが、これは「家族データシェア」を選んだ場合のみ。さらに長期ユーザーには、「長期継続ボーナス」としてポイント(Tポイント)が最大5倍貯まるとしているが、実際の内容や詳細については今後の発表とされている。
なお、ソフトバンクでは話題となることが多い、3日で1GB以上の通信速度制御については新プランでも存在し(それ自体は他キャリアの新プランも同様)、10GBまでのプランでは従来どおり3日で1GB以上、15GBより大きなプランでは3日で2GB以上となっている。
auは他の2キャリアとは発想が違う
通信量分け合いではなく、通信量をプレゼント
最後に発表されたのが、auの「カケホとデジラ」だ。
(すべて税抜) | au「カケホとデジラ」 | ||
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基本プラン | 2700円 | 電話カケ放題プラン | |
ISP料金 | 300円 | LTE NET | |
データ定額 | 2GB | 3500円 | データ定額2 |
3GB | 4200円 | データ定額3 | |
5GB | 5000円 | データ定額5 | |
8GB | 6800円 | データ定額8 | |
10GB | 8000円 | データ定額10 | |
13GB | 9800円 | データ定額13 |
「カケホとデジラ」は、他の2キャリアとは方向性が異なる。まず、データ定額の容量が他キャリアより細かく刻まれているほか、通信量の分け合いはなく、家族間で通信量をプレゼントできる「データギフト」という仕組みを採用した(ただし、「データギフト」は12月スタート予定)。
これは自分の通信量のうち、余った分を同じ家族割グループの家族に500MB単位でプレゼントできるというもの。ただし、贈った通信量が使えるのは当月中のみなので、うまく家族間の利用状況を確認しつつ、融通しあう作業が必要だ。また、各回線とも最低月2GBのデータ定額の契約は必要なので、他キャリアの通信量分け合い型より、合計金額的には若干高くなる。
もっとも、auの場合は、対応したFTTH/CATVとセットで加入していると料金が割引される「auスマートバリュー」が、新料金プランでも適用可能なので、「auスマートバリュー」の対象ユーザーかどうかで合計金額は大きく異なってくる。
なお、auの新料金プランには25才以下をターゲットにした割引は現時点では用意されていない。さらに、長期ユーザーに対しての割引もなく、3ヵ月に1度のデータ増量(「長期優待データギフト」)で還元される形だ。また「データギフト」は12月開始と少し先なので、11月までは上記表の通信量が20%増量されるというキャンペーンを展開している。