NTTドコモは、固定/他社携帯宛を含む音声定額と、複数機器/家族でデータ通信量を分け合える「カケホーダイ&パケあえる」を6月1日からスタートする。これに合わせて、都内でメディア向けの説明会が行なわれた。
スマホなら月2700円で国内通話は
相手や回数、時間関係なく定額に
「カケホーダイ&パケあえる」では基本プランが変更になり、音声通話付きの「カケホーダイプラン」、音声無しで主にタブレットやルーター向けの「データプラン」の大きく2種類が用意される。
「カケホーダイプラン」はスマホやタブレットのほか、従来型のFOMAケータイでも利用可能で、前者は2700円、後者は2200円(以下すべて税抜、2年契約が前提の料金)。「カケホーダイプラン」の音声定額は、0180など一部番号を除き、固定/他社携帯宛の国内通話が含まれる。また、ウィルコムなどの他社の音声定額と異なり、通話時間/回数などの制限が原則存在しないのが大きな特長だ。
区分 | プラン名 |
月額料金 (2年契約、税抜) |
---|---|---|
音声有り (国内音声定額) |
カケホーダイプラン (スマホ/タブレット) |
2700円 |
カケホーダイプラン (ケータイ) |
2200円 | |
音声無し |
データプラン (スマホ/タブレット) |
1700円 |
データプラン (ルーター) |
1200円 |
データ通信は1人で2台、もしくは家族で
決められた通信料を分け合える!
つづいて「カケホーダイ」「データプラン」には、新しいパケット定額を組み合わせる。詳しくは下の表を見ていただきたいが、1人向けと家族向けに大きく分けられている。1人向けは月2GBの「データSパック」(月3500円)、月5GBの「データMパック」(月5000円)の2種類。家族向けは10GB/15GB/20GB/30GBの容量を「ファミリー割引」適用のグループで分け合える。
区分 | プラン名 | 通信量 | シェア | 月額料金(税抜) |
---|---|---|---|---|
1人向け | データSパック | 2GB | 1人でシェア可 | 3500円 |
データMパック | 5GB | 5000円 | ||
家族向け | シェアパック10 | 10GB | 家族でシェア可(10回線まで) | 9500円 |
シェアパック15 | 15GB | 1万2500円 | ||
シェアパック20 | 20GB | 1万6000円 | ||
シェアパック30 | 30GB | 2万2500円 | ||
らくらくスマホ向け | らくらくパック | 200MB | 不可 | 2000円 |
1人向けでも通信量の分け合いが可能で、「カケホーダイ」と「データプラン」の組み合わせで利用できる。追加端末ではオプション(「2台目プラス」)で月500円が必要。家族向けの場合も同じく1台あたり月500円のオプション料金がかかる。
今回は家族で加入している長期ユーザーを優遇しているのも特徴であり、具体的にはパケット定額に割引が発生する。この際は代表回線の契約期間で判定される。さらに25才以下で「カケホーダイプラン」と「パケットパック」に加入していると、月1GBの通信量のボーナスと、月500円の割引が適用される「U25応援割」も用意されている。
「ずっとドコモ割」の契約期間別の割引額 | ||||||
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プラン名 |
本来の料金 (税抜) |
契約年数ごとの割引額 | ||||
1~5年 | 6~8年 | 9~10年 | 11~15年 | 16年~ | ||
データSパック | 3500円 | ― | ― | ― | ― | -600円 |
データMパック | 5000円 | ― | ― | ― | -600円 | -800円 |
シェアパック10 | 9500円 | ― | -300円 | -600円 | -800円 | -1000円 |
シェアパック15 | 1万2500円 | ― | -300円 | -600円 | -800円 | -1000円 |
シェアパック20 | 1万6000円 | ― | -600円 | -800円 | -1000円 | -1500円 |
シェアパック30 | 2万2500円 | ― | -800円 | -1000円 | -1500円 | -2000円 |
らくらくパック | 2000円 | ― | ― | ― | ― | -600円 |
通信量が上限にまで達した場合は128kbpsに自動で制限される「リミットモード」がデフォルトで適用されるが、1GBあたり1000円で容量を追加可能なほか、自動で容量を追加する「スピードモード」にも変更可能。ちなみにどちらのモードでもオプション料金は発生しない。
Xiスマートフォンなどでは新プランが中心に
なお、既存プランは当面継続されるが、Xi端末では新料金プランを推進していくとのことで(FOMA向けでは併存の予定)、ユーザーの声を聞きつつ、「3ヵ月程度」(ドコモ 加藤社長)の移行期間後に収束していくことを予定しているという。
