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YouTube、動画制作者向けの各種新ツールを発表

2014年07月03日 16時00分更新

文● Stephanie Chan via ReadWrite

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プロやアマチュアのYouTube動画制作者たちは、より良い作品を作り、より多くの聴衆を集めることができる新たなツールをもうすぐ使えるようになる。

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ますます主流のサービスとなるにつれて、YouTubeは今後いくつかの課題に直面するかもしれない。しかし、技術的な面では当分心配なさそうだ。YouTubeは動画制作者向けに8つの新しいツールを発表し、これらが幹部のマシュー・グロッツバックとオリバー・ヘックマン(それぞれ同サイトの製品管理担当マネージャーとエンジニアリング担当バイスプレジデント)によって先週行われた非公式のYouTubeコンベンション「VidCon」で先行して紹介された。

いくつかすでに利用可能なものもあるが、ほとんどはまだすぐには使い始めることはできない。YouTuber(ユーチューバー)の皆さんは、是非楽しみにしていただきたい。

1. サウンド・エフェクト

YouTubeのオーディオ・ライブラリーではすでに何百もの楽曲が無料で提供されている。今回、ぞっとさせるような金切り声や機関銃火の音などを必要とするクリエーター向けに、ロイヤルティ・フリーのサウンド・エフェクトが豊富に追加された。

2. 60fps対応動画

ほとんどのYouTube動画は、標準的な映画と同じ24fps(フレーム/秒)で再生される。これは閲覧者の脳が一連の静止画像を動画として錯覚するには十分な速度だ。YouTubeはまもなく48fpsや60fpsといったより高いフレームレートの動画をサポートする。目的の1つは、こういった高いフレームレートを使っているビデオゲームのアクションをよりスムーズな動画として再生することだ。

YouTubeはこの新しいHFR(高フレームレート)モードを使った3つの動画を視聴用にアップロードしており、専用ページで実際に見ることができる(一般のクリエーター達は注意が必要だ。あのピーター・ジャクソン監督でさえ、最初のホビットの映画を48fpsで公開したときは何人かの批評家たちから批判を受けている)。

3.「Creator Studio」アプリ

新しい「Creator Studio」アプリによって、動画制作者は自分専用の動画管理・分析画面にモバイルからアクセスし、動画の管理だけでなく各動画の閲覧者の分析などを行うことができる。Creator StudioアプリはAndroid版がすでに利用可能で、「今後数週間のうち」にiOS版も公開される予定だ。

4. プレイリスト

幹部の説明は少し曖昧だったが、見たところ、よりファンを引き込むことを目的とした動画プレイリスト作成のための「新たな方法」が動画制作者に提供されるようだ。

5. 制作者のクレジット

多くの動画制作者たちはYouTube動画を共同制作する。しかし閲覧者にとって、動画における共同制作者それぞれのこれまでの作品を追跡することは難しい。新しいクレジット機能では、制作者が自分の動画の共同制作者や友人をタグ付けできるようになり、これによって閲覧者は新たなチャンネルをクリックしながら見つけることができるようになる。またこのクレジットを使って閲覧者は、異なるクリエーターをその作品やロケーションから検索することもできる。

6. ファン提供のサブタイトル

閲覧者はまもなくオリジナル翻訳の動画サブタイトルやこの機能を使った動画キャプションなどを投稿できるようになる。

7. 情報カード(Info card)

情報カード(Info card)は、YouTubeの古い注釈フォーマットに取って代わるもので、これによってより簡潔に動画中の文字情報を構成できるようになる。制作者が一度Info cardをプログラムすれば、デスクトップや携帯、タブレットでも同じように動作する。

8. ファンからの寄付

KickStarterやIndieGogo、Patreonを使わずに、ユーザーが自分の好きなYouTubeの有名人にYouTube独自の方法で寄付できるようになる。現在「The Young Turks(青年トルコ党)」のようなチャンネル上でテストされている「サポート」ボタンでは、閲覧者が動画制作者にGoogle Walletを使って直接寄付することができるようになっている。

衛星ラジオでYouTube放送

こういった新しい機能に加えて、YouTubeはさらに衛星ラジオ局のSiriusXM Hits 1で毎週放送される「The YouTube 15」を開始している。この番組ではクリエーターのジェナ・マーブルズが司会を行い、YouTubeで人気の音楽スターを紹介している。

Stephanie Chan
[原文]


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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