唯一のtunein対応オーディオ搭載車
シボレー・ソニック
筆者は自動車ライターという職業柄、クルマに乗っている時間がかなり多く、tuneinを聞いている場合はカーオーディオにライン入力をしているのですが、特に高速道路の場合は選局のために停車するわけにはいきません。かといって、選局のために走行中にスマートフォンをいじると道路交通法違反になってしまい。tunein対応のカーオーディオってないのかなぁ、と検索をしてみると日本で売っている対応オーディオ搭載車を見つけてしまいました。
それはシボレー・ソニック。やっぱりこういうものはアメリカブランドがすばやく対応するのですね。現在、このシボレー・ソニックが国内唯一のtunein対応車種となっています。
シボレー・ソニックの純正カーオーディオ「My Link」自体にはLTEや3G回線がないので、ネット回線確保のためにスマートフォンをUSB接続します。そしてメニュー画面からtuneinのアイコンをタッチすると同期が始まって、tuneinの画面になって聴取できます。一回つながってしまえば、後はMy Linkのタッチパネルで選局ができるのでスマートフォンをいじる必要はなく、いろいろと安心です。時節柄、盛り上がっているサッカーのワールドカップをイギリスのBBCで聞いてみたのですが、英語がわからなくてもかなり楽しめます。
どうせならブラジルのラジオ局でと、ワールドカップの番組を聴いてみると、意外と冷静に実況している。かえって熱くなるといけないと自制している雰囲気です。ちょっと変わったところを聞いてみようとアフリカはタンザニアのラジオ局を選ぶと、民族音楽とユーロビートが交互に流れるという異文化体験。
シボレー・ソニックの純正カーオーディオ「My Link」上で選局できるのは、スマートフォン内のtuneinでマイプロフィールに登録している局だけとなります。その登録している局がMy Link上でリスト表示されるので、そこから選局ということになります。
聴取設定はスマホから行なう。
シボレー・ソニックの純正カーオーディオ「My Link」で選局するために、tuneinでマイプロフィールに登録手順はカンタンです。ブラウズタグからメニューリストを選んでいって放送局を登録するだけ
お目当ての放送局のページが表示されたら「フォロー」をタッチするだけで登録完了です
「フォロー」が「フォロー中」に変わったら登録完了。マイプロフィールのリストにも表示されています
これだけの作業でバシバシ登録できます。ここで登録したらMy Linkで選局可能となります。
シボレー・ソニックの純正カーオーディオ「My Link」は、tunein以外にもデジタルデバイスに特化したカーオーディオで、iPhoneなどを音源とした場合の操作性は……
車内での操作性は良好
タッチパネルやハンドルに付くリモコンでもかなり良好です。余談ですが、My Linkとの相性はiPhoneなどのiOS搭載機の方がいいでしょう。Android機はかなり相性があって、XperiaとGALAXYはたまに接続されないこともあり、作業事例に使用しているイー・モバイルの「GL07S」（ファーウェイ製）は繋がることがたまにあるという感じ。シボレー・ソニックでtuneinを試そうという方々はiOS機をオススメします。
グローバルとは何かを感じる
シボレー・ソニック
シボレーの世界戦略車であるソニックは1600ccの、今風にいうとBセグメントに属する小型ハッチバックです。企画はアメリカ、開発はドイツ、世界の6拠点で製造され、日本向けはGM韓国製となります。韓国製というとタクシーなどでよく見るクルマなどを想像しがちですが、ソニックはグローバルなクオリティーコントロールのおかげで一切不安なく乗ることが出来ます。むしろ国産車よりも剛性感のあるボディーのおかげで、かなりいい乗り心地です。誤解を恐れずに言えば、オペル・コルサ(日本仕様ヴィータの後継機)のシボレー版ともいえるかもしれません。
「ぶつからない」とか「超低燃費」といった、カタログを賑やかすような装備はありませんが、走る・曲がる・止まるについては、ソニックもなかなかのものでした。とはいえ、これは乗らなくてはわからない部分なので、お近くのディーラーで試乗してみてください。
乗れば、今のアメリカがいかにグローバルなのか、それこそアップルやグーグルに通じる部分を感じることができるかもしれません。
なお、車両価格はシボレー・ソニックLT NAVI＋(カーナビ、MyLinkセット仕様車)で205万円（税込）です（17インチホイール、タイヤはオプション）。
