このページの本文へ

トランザクション処理を最大10倍高速化、併せてX6サーバーも採用

日本取引所グループ、IBMのフラッシュストレージを採用

2014年05月28日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 日本IBMは5月27日、日本取引所グループのグループ子会社である日本証券クリアリング機構において、OTCデリバティブ精算システムの基盤としてIBMのフラッシュストレージ「IBM FlashSystem 840」を採用すると発表した。同時に、同システム利用者向けのテスト環境として、4U/4ソケットのx86サーバー「IBM System x3850 X6」の採用も発表している。

フラッシュストレージ「IBM FlashSystem 840」(左)とx86サーバー「IBM System x3850 X6」

 OTCデリバティブ取引清算とは、証券取引所を通さずに証券会社の店頭でデリバティブ商品を取引する相対取引(Over The Counter取引)の債務引き受けなどの清算業務のことを指す。東京証券取引所グループ(東証グループ)と大阪証券取引所(大証)が経営統合して誕生した日本取引所グループでは、このOTCディリバティブ精算分野を軸に収益源を多角化し、ビジネス領域を拡大することを重点戦略の1つに掲げている。

 昨今、OTCデリバティブ清算システムにおいて、取扱高の拡大などを背景にパフォーマンスの向上が急務となっており、一番の課題であるI/Oボトルネックの解消に向けてストレージの刷新が図られた。性能検証では、現行の本番環境比でI/O負荷の高いバッチ処理を6~10倍高速化できること、約20万レコードの書き込み処理がこれまでの数分から0.5秒未満に短縮されることなどが確認され、FlashSystem 840の採用が決定した。

 なお日本取引所グループでは、FlashSystemと合わせて「IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー(SVC)」も採用し、これまで利用してきた他社製共有ストレージの活用や、セカンダリサイトとのデータ同期の実現も図る。

 また、今後さらに取引件数が増大した場合にCPUリソースの増強が必要になることから、OTC精算参加者向けの新テスト環境の構築に、x3856 X6サーバーを採用するとしている。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    フォーティネットの「SSL-VPN廃止」 IPsec移行と脱VPN、それぞれの注意点を総ざらい

  2. 2位

    ソフトウェア・仮想化

    「SaaSの死」の影響は感じない ― グローバル以上に好調な日本市場、ServiceNow鈴木社長が語る

  3. 3位

    ネットワーク

    ネットワークとセキュリティの統合に強み 通信事業者系ZTNA/SASEサービス3選

  4. 4位

    TECH

    「蟻の一穴」となるリモートアクセスVPNの脆弱性 ZTNA/SASEはなぜ必要か?

  5. 5位

    デジタル

    海外駐在員の負担を軽減し、ワンチームへ kintoneは言語と文化の壁を越える「翻訳の魔法」

  6. 6位

    ビジネス

    医療費5兆円抑制につながる“国産ヘルスケア基盤”構築へ SMBC×富士通×ソフトバンクが業務連携

  7. 7位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  8. 8位

    サーバー・ストレージ

    「30%ではなく“30倍”の生産性向上へ」 AIエージェント時代に求められるIT基盤、マイケル・デル氏が語る

  9. 9位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  10. 10位

    ITトピック

    AIセキュリティで必要な6つの対策/20代の半数が「検索エンジンを使わない」/生成AIツールはエンジニアの「業務インフラ」へ、ほか

集計期間:
2026年05月19日~2026年05月25日
  • 角川アスキー総合研究所