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Windows Info 第22回

Windowsのコマンドプロンプトを使いこなすべく、設定を確認する

2014年05月27日 12時00分更新

文● 塩田紳二

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コマンドプロンプトはウィンドウサイズも変更できる
「フォント」および「レイアウト」タブ

 「フォント」タブは、表示用のフォントセットやサイズなどを指定するもので特に難しい部分はなく、実際に変更してためしてみても、システムに悪影響を与えることもないので、分からなければ、設定を変えて試してみるといいだろう。

「フォント」タブでは表示に使う文字フォントとサイズを指定する

 「レイアウト」タブでは、前述の「バッファー」(画面バッファー)とウィンドウのサイズを指定するもの。表示を多く残しておくには「画面バッファーのサイズ」にある「高さ」を大きくしておく。標準は300行になっているが最大「9999」まで指定可能だ。「画面バッファーのサイズ」→「幅」を80以上にすると、折り返しが起こる長さが変化する。

「レイアウト」タブではバッファやウィンドウサイズ、位置などの指定を行う

 これに対してウィンドウは、バッファを見るための「窓」のような役割となり、指定した高さと幅でバッファを見ることができるうようになる。また、ウィンドウの設定は、実際にデスクトップに表示されるウィンドウサイズに影響する。大きさはフォントサイズとウィンドウ設定の「高さ」と「幅」で決まる。バッファに設定した幅とウィンドウに設定した幅が異なると横スクロールが必要になるため、原則この2つの値は一致させておく。

 ただし、「ウィンドウのサイズ」は、あくまでもコンソールウィンドウが起動したときの初期値にすぎない。ユーザーがコンソールウィンドウの大きさを変えるとこの幅と高さもそれに追従する。これに対して、「画面バッファーのサイズ」は、ユーザーがコンソールウィンドウのサイズを変えても変更されることはない。

 「ウィンドウの位置」は、基本的には「システム設定を使う」のチェックボックスをオンにしたままでいい。これは、起動時にウィンドウを開く場所のことだ。「システム設定を使う」にしておけば、Windowsが適当な場所にウィンドウを開いてくれる。なお、この設定をオフにすると、「左から」と「上から」に設定した位置にウィンドウが表示されるようになる。これはおもに専用システムなどで、画面表示を固定したい場合などに使うものだ。

黒字に白文字以外のコマンドプロンプトも可
「画面の色」

 「画面の色」タブでは、文字の色、ウィンドウの背景などを指定する。ポップアップとは、コンソールウィンドウ対応のアプリケーションが、重要なメッセージなどを表示するためのもので、使われるかどうかは実行するアプリケーション次第である。このためポップアップ文字と背景は指定してもほとんど見る機会はないと思われる。

「画面の色」タブでは文字や背景の色を指定する。プロパティで変更しておくと起動ショートカットごとに違う配色となり、ウィンドウが区別しやすくなる

 色の指定は、ダイアログ中央の色パレットから選択するか、右上のRGB値で指定する。色パレットは、16色の固定色だが、RGBで指定すると細かく色を指定できる。ただし、RGB値の変更は、その時点で選択しているカラーパレットの色指定を変更する。最大16個の色を記録でき、これをカラーパレットから選択可能になるが、RGBによる色指定は、同じ色パレットを使う他の設定の色も変えてしまう。ただ、16色が保存できるため、別の色を指定しておけば、こうした問題は避けられるはずだ。

 なお、既定値のカラーパレットも変更可能なので、RBG値による変更は、なるべくプロパティ値のほうで行ったほうがいいだろう。逆に既定値を残しておけば、ショートカットを作り直すことで、いつでもカラーパレットに登録されている色を初期状態に戻すことができる。

 もちろん、気に入った色があって、これを以後設定するすべてのコンソールウィンドウで利用したいというのであれば、既定値を変更してもかまわないが、初期値を記録しておかないと、初期状態には戻せなくなる。なお、既定値に相当するものは、以下のレジストリにあるようだ。

HKEY_CURRENT_USER\Console

 ここにColorTable00~ColorTable15までの値があり、これが既定値になっているようなので、変更する前にレジストリエディタからエクスポートしておくといいだろう。

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