Militaria向けの新モード「ヒストリカルバトル」
説明会では続けてヒストリカルバトルの概要が語られた。このモードはMilitariaの関心を惹くための新たな試みで、第二次世界大戦における著名な戦いを模した設定で戦車戦が体験できる。現在は「春の目覚め作戦」「クルスクの戦い」「バルジの戦い」が選択可能。
現状のヒストリカルバトルには勝利条件・再現性・プレイ動機などいくつか課題があると宮永氏は考えており、社内だけでなくMilitariaたちの意見も掬い上げたいと語っていた。
当日は、それぞれのマップが第二次世界大戦のどういった局面を模したものか、さらにそれらの戦いが起こるまでの状況といった、まさにMilitaria好みの解説が宮永氏から語られた。
これが世界史知識ゼロの筆者でも思わず引き込まれてしまう絶妙の語り口で、いっそプレイヤー向け一般イベントとして別途開催すべきでは!? という内容だったことを記しておく。
ちなみにそのなかで、戦況を示す地図に記入されている矢印は“軍事的なモーメンタム”を示すポピュラーな表現方法だが、じつはWargaming.netの矢印ロゴはそのモーメンタムを模したものという豆知識まで披露された。
日本艦船がメインを張る!? 『World of Warships』も目下開発中!
最後に、今後の展開として宮永氏によるFacebookページの立ち上げが発表。World of ~シリーズの情報に留まらず、Militariaの興味を喚起するミリタリー情報全般を発信していくという。
なお、World of Tanksの海戦版ともいえるタイトル『World of Warships』では、日本の艦船が大きくクローズアップされるとのこと。会議室には戦艦「大和」のイメージイラストが飾られており、期待も膨らむ……と思いきや、じつはこれ、イラストではなくWorld of Warshipsで使用するれっきとしたCGモデル。しかも拡大表示に耐えられるよう細部まで作り込まれているとか。
先日は艦船担当のロシアスタッフが日本艦船の資料収集のために来日し、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)に収蔵されている各種ブループリントを「大和ミュージアム始まって以来の規模で複写申請した(宮永氏)」。さらなる完成度向上を目指しているという。
海外ではすでに始まっている空戦の『World of Warplanes』と並んで、続報を楽しみに待ちたい。
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