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Foursquareがチェックイン機能を分離した理由

2014年05月03日 07時00分更新

文● Selena Larson via ReadWrite

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Foursquareは近く2つのアプリに分離される。1つは自分の居場所を人に伝えるもの、もう1つは次にどこに行くべきかを教えてくれるものだ。

Foursquare

Foursquareは分離される。同社は木曜日(米国時間)に、自社の主力アプリケーションであるFoursquareを二つのサービスに分離すると発表した。ユーザの現在地を特定してシェアするアプリと、ユーザに次に向かうべき場所を提案するアプリだ。

Foursquareのモバイルサービスを分割するというこのプランは野心的だ。フェイスブックも似たような戦略を打ち出しているが、これには恐らくFoursquareの「単なる場所にチェックインするためだけのアプリ」という2009年以来のステレオタイプなイメージを払拭しようという狙いがあると考えられる。

新しいFoursquareアプリからはチェックイン機能が完全に消去される。チェックイン機能は代わりに「Swarm」と呼ばれる新しいアプリに搭載される。夏以降にローンチされる予定の新たなFoursquareアプリは、Yelpのようなユーザにパーソナライズされたレコメンデーション(おすすめ情報)の提供が中心となる。

「この分離は、ユーザからの意見とユーザのアプリ利用状況に関する情報を元に判断したものです」とFoursquareのCEOデニス・クロウリーは語っている。「多くの機能性がFoursquareのエクスペリエンスに凝縮されています」


チェックインの先にあるもの

Foursquareのローカル情報はYelpと違い、その場所に関する長々とした説明や痛烈な非難などがあるわけではない。代わりに、それぞれの場所に関する「ちょっとしたコツ」や短い特徴、何がベストで、何を避けたほうが良いかなどが端的に記載されている。

Foursquareがチェックイン・アプリからレコメンデーション・エンジンへとその評価を移すことは恐らく簡単ではないだろう。多くのユーザがFoursquareをチェックイン専用として利用していて、チェックインこそが間違いなくFoursquareのキラーコンテンツなのだ。

チェックインをFoursquareから切り離すことは大きなリスクを伴う。人々はFoursquareをこのチェックイン目当てに利用することが多く、レコメンデーションのためではないのだ。クロウリーは、同社が2つのアプリ間の連携を考慮した開発を行っており不便はないと話してはいるが、Foursquareが新たな領域に足を踏み入れることに違いはない。(繰り返しとなるが、フェイスブックもチャット機能を本体アプリから分離し、ユーザに無理やりそのMessengerアプリを押し付けるというこれと同様の戦略を最近打ち出している)。

Foursquareは、受け身型のロケーション・サービスのほとんどが失敗しているという事実に注意すべきだ。多くのロケーション情報発信型のベンチャーは一般に受け入れられておらず、フェイスブックですら、近くの友達を探す機能では何度も失敗し、FoursquareのSwarmアプリそっくりの機能をリリースしたときの反響もひどいものだった。


レコメンデーションと引き換えにプライバシーをあきらめる

Foursquare

Foursquareはこの4年間で、50億以上の世界中のチェックインから得た膨大な位置データを構築している。Foursquareはユーザから場所に関する情報をこれ以上得るよりも、ユーザの行動を理解してそのユーザの興味のありそうな場所を提案していこうという考えなのだ。

すでに現在のアプリでも、過去の位置情報をベースにユーザが恐らく好みそうな近くの場所を通知するサービスを行っている。

「ユーザが『Foursquareアプリ内で』こうした受動的な通知を受けるのは、Foursquareアプリがユーザの居場所を認識できているからなのです」とクロウリーは話している。「新たなFoursquareの詳細はまだ明かせませんが、チェックインを必要としないFoursquareがどのようなものになるかはご想像いただけると思います」

本質的に、Foursquareはもはやチェックイン・アプリでは無くなる。しかしユーザがチェックインしなくても、ユーザのデータは引き続きすべて収集されるだろう。Foursquareはユーザの携帯の位置情報を使用し、自社の広大な位置データベースと照らし合わせることで位置のレコメンデーションを提供するのだ。

Foursquareはこの位置情報をユーザの友達とはシェアしない。しかし、Swarmは違う。Swarmでは、友達に発見されるためにわざわざチェックインする必要はない。このアプリの目的は、ユーザがチェックインしているかどうかに関わらず、友達を見つける手助けをすることなのだ。この位置情報サービスは、ユーザがチェックインしなくてもその相対的位置を取得して、友達と共有するという。

「このアプリは近隣情報を把握しています」とクローリーは語っている。「例えば、今私がアプリを起動すればFoursquare本社に20人がチェックインしていることが分かりますが、チェックインしていないその他の人々が大勢Soho地区にいることも分かるのです」。

友達に常に自分の居場所を知られたくないユーザはこの機能を切ることも可能だ。

Foursquareの打ち出したこの新しいアプローチは面白い。個人的に、場所のレコメンデーションは潜在的に有用だと思う。だが友達に自分の居場所を常に知られたいとは思わない。Foursquareネットワーク上の多くの人々が必ずしもリアルな友人ではないからだ。

自分がよく訪れるレストランを把握し、新たにどこで何を食べるべきかを提案してくれるサービスは意外と便利だろう。ただし、Foursquareに自分の行動を常に追跡されることに抵抗がなければ、の話だ。


画像提供:Foursquare


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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