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ゼロG環境用アシスタントも「ハローグーグル」で起動するのかも

周囲を3DモデリングするGoogleのスマホ、NASAの無重力空間用球体ロボに搭載

2014年04月21日 14時43分更新

文● 行正和義

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無重力シミュレーション用飛行機内での実験風景

 Googleの開発チームATAPは、周囲を3Dモデリングするスマホ「Project Tango」をNASAの宇宙用ロボット「SPHERES」に搭載する実験を進めていることを明らかにした。

 Project Tangoは、Googleの開発グループATAP(Advanced Technology and Projects:元々はモトローラの研究開発チーム)が進めているスマホ。通常のカメラに加えて専用カメラ、測距センサーなどを搭載して周囲の物体をリアルタイムに3Dモデリングデータ化する。部屋や廊下などの空間認識をスマホに持たせることでさまざまな応用が考えられる。

空間内の自分の位置を把握するProject TangoのようなシステムとゼロG環境は相性が良さそうだ

 「SPHERES」はMITで考案されNASAのエイムズリサーチセンターが開発中の無重力空間用ロボット。SPHERESの名前のとおり球体に近い形状でマニピュレータなどは持たず、圧搾空気による推進・姿勢制御をしつつ常に宇宙飛行士の近くに浮いてさまざまなデータを提供する情報アシスタント端末的な利用を想定している。

SPHERES自体はすでに国際宇宙ステーションに実際に利用する実験が進められている

 Project Tangoチームとエイムズリサーチセンターでは、SPHERESにProject Tangoを搭載して空間把握を行うことを研究。自由落下シミュレーション用の飛行機を使って実験を進めており、国際宇宙ステーションの稼働、自律型空間プラットフォームとしての運用を目指すという。

Project Tango: NASA SPHERES

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