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音源購入から始めて、とりあえず気軽に楽しんでみる

PCとスマホで始めるお手軽ハイレゾオーディオ!

2014年04月25日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 セッティング紹介の前に、まずは基礎知識を確認していこう!

Q1 「ハイレゾ」の条件は?

A1  48kHz/16bit を超えればハイレゾだ!

 「ハイレゾ」はJEITAにより「CDスペック以上の音源」と定義されている。つまり、48kHz/16bitを超えたものが「ハイレゾ音源」だ。ただし、サンプリング周波数、量子化ビット数の片方でも48kHz/16bitを下回ると、ハイレゾとは呼べない。情報量がCDスペックを超えていることが条件なのだ。

 ただしこの定義はリニアPCM形式を前提とした場合。DSDフォーマットに関しては、現時点で明確な定義付けはされていない。この点についてJEITAに問い合わせてみたところ、「DSDはハイレゾ音源と考えるのが妥当」だが、「今回はあえてリニアPCM形式にしぼって定義付けをした」との回答が得られた。今後の議論によっては、あらためて1bitオーディオに関する定義付けも検討していくとのこと。

 上記を加味して考えると、「48kHz/16bitを超えるリニアPCMフォーマット」または「DSDフォーマット」が「ハイレゾ音源」と考えて良さそうだ。

Q2 どうやってPCやスマホで再生するの?

A2 再生ソフトをインストールして、デジタル出力!

 Androidなら「Poweramp」、iOSなら「ONKYO HF Player」、Windowsなら「foobar2000」、Macなら「AudioGate」など、FLACやDSDの再生に対応した任意のプレーヤーをインストールしよう。他にも色々あるので、好みに合うものを探してみるといい。

 注意点としては、再生自体が可能でも、ほとんどのPCやスマホはハードウェア的にハイレゾ音源の出力に対応していない。「ソフトウェア的にはハイレゾ音源をネイティブで再生しているが、出力時にダウンコンバートされる」状態だ。そこで活躍するのが96kHz/16bitや128kHz/24bitのPCM音源やDSDに対応する、DACやDAC内蔵アンプ。「音源のデコード、スピーカー/イヤフォン/ヘッドフォンへの出力」を接続したDACに担わせるのだ。

シンプルなUIの無料アプリ「ONKYO HF Player」。1000円のアドオン購入で、iOS上でのFLAC、DSD、WAV再生が可能になる。iPadでも利用可能だ

Windows用の「foobar 2000」。UIをカスタマイズでき、公式サイトで公開されているコンポーネントの追加で機能を拡張できるのが特徴

Q3 音源はどうするの?

A3 配信サイトからダウンロード!

 配信サイトは数多くあるが、分かりやすく、音源も豊富なのは「e-onkyo music」と「mora」。いずれも邦洋、ジャンルを問わずハイレゾ音源を配信している。まずは 普段から聴いているアーティストの楽曲を購入して、聴き比べてみよう!  聴き慣れた音楽が違って聞こえるかも!?

 なおCDの音源を非圧縮で取り込むとサンプリング周波数/量子化bit数は44.1kHz/16bitになる。今回のテーマからは外れてしまうが、リッピングしたCDの音源をいつもMP3やAACといった圧縮方式に変換しているなら、取り込みの設定をWAVやAIFFに変更してみるところから始めてみても充分に楽しめるはず。

moraは44.1〜192kHz/24bitのFLACを配信している。ジャンルは邦洋ポップスやジャズ、クラシックなど。特にJ-POPやアニメソングの曲数は豊富。ウォークマンとの親和性が高く、機種によってはウォークマンからの直接購入も可能だ(http://mora.jp)

e-onkyo musicもクラシック、ポップス、ジャズ、アニメソング、ゲーム音楽など幅広いジャンルを扱っている。FLAC、WAVだけでなく、DSDフォーマットの配信も。ハイレゾ対応機材の情報や、機材のセッティング例も詳しく紹介している(http://www.e-onkyo.com/music/)

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