極めてミーハーな筆者が使いはじめたLGの曲面スマホ「G Flex」が1月末から国内キャリアからも発売された。
当然、このG FlexにピッタリのLG純正「Vest Cover Case」(ベストカバーケース)も発売されたと思っていたら、これは日本では扱っていないようだ。そこで米国から取り寄せることにした。
海外市場でも品薄なのかもしれないが、このVest Cover Caseは、筆者が今まで100個以上は使ってきたiPhoneやAndroidスマホ用のケースやバンパーの中でもベスト・オブ・ベストの仕上がりアイテムだ。
スマホケースに求められる役割を改めて考える
スマホのケースやカバーの必要要件は、スマホとケースが合体したトータルなイメージに何を求めるかで多少変化するとは思うが、一番には高価で大事なスマートフォンそのものの物理的保護機能だろう。
そして第二は、常に持ち歩きする現代人の必携ツールなので、ケースやカバーを装着することで大きく全体の操作性が損なわれないことだ。三番目に大切なことは、人種を越えてそれほど大きな差のない人類の手に持ちやすい、あるいは持ちやすく設計されたスマートフォンそのものの形状を大きく変えず、重量も大きく変化させないことだ。
そして最後に、ある程度リーズナブルな価格であることは重要だ。最後の価格は、期待値とその投資のバランスで評価するか、絶対価格で評価するかで大きく意見が分かれるとは思うが、Vest Cover Caseは筆者の主観的考えでは絶対価格はそこそこ高い(42ドル)が、極めてパフォーマンスの高いアイテムだと言える。
スマホを過去一度でもコンクリートの地面に落下させたことのあるユーザーなら理解できると思うが、小さくて重量の集積したスマホのソリッドなボディーを運悪くカドから地面に落下させると、アッという間にその場所は砕け、もっと運が悪いとその衝撃は液晶まで伝わりヒビ割れてしまう。
当然のことだが、スマホは角張ったコーナーが絶対的に弱いのだ。運悪くスクエアなスマホにはコーナーが4つも存在する。そのため、多くの安価なスマホカバーやバンパーはそのコーナーを守るために全体をカバーする構造にならざるを得ない。
これでは、目的の一部を達成できても、全体的なデザインはもとより、重量的にも手に持った感じもかなりの違和感や変化を与えてしまう。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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