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石油にも頼らず、リチウムよりも高効率な再生可能エネルギーの実用化に向け

ニコン、マグネシウム還元実用化に向けた実証実験を開始

2014年02月24日 17時51分更新

文● 行正和義

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マグネシウム循環エネルギー構想 

 ニコンは2月24日、太陽熱を利用したマグネシウム還元の実用化に向けた実証実験を2014年3月から開始すると発表した。

 ニコンは、小濵泰昭東北大学名誉教授が提唱する「マグネシウム循環社会構想」に賛同した同社が支援を行ってきた。これはマグネシウム合金をエネルギーキャリアとして使用し、使用により変化したマグネシウムの水酸化物や酸化物を太陽熱と還元剤で金属マグネシウムに還元して再利用するもの。

 実証実験では、JRグループ鉄道総合技術研究所の旧リニア実験施設(宮崎県 日向市 美々津町)において、新たに直径3mの太陽炉を製作して同実験施設に設置。同社技術者を常駐させて実用化の加速に取り組むという。

 昨今の二次電池がリチウムを利用しているように、金属元素を利用したエネルギーキャリアは元素の持つ化学結合が強いほうが大きなエネルギーを貯めこむことができる理屈で、金属マグネシウムは爆発的に燃えることで知られているが、それだけ化学反応のエネルギーが大きいことになる。マグネシウム循環社会構想では、金属マグネシウムを利用した燃料電池を利用することが考えられており、電解質(食塩水)を加えることでマグネシウムが空気中の酸素と結合して電力を生み出す。

 使い終わった金属マグネシウムは酸化状態となるので回収し、太陽光を集光した炉によって還元して再び金属マグネシウムとして再利用する。リチウムイオン電池のような二次電池よりもエネルギー密度が高く、マグネシウム燃料電池は食塩水を加えなければ長期保存もできるなど水素燃料電池よりも扱いが容易なため、運搬可能な自然エネルギー(EVパワーソースなど)としては利便性が高い。なお、マグネシウムは海中に豊富に存在し、金属として取り出すのも比較的容易なのも大きな利点とされている。

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