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災害時には水を入れるだけで最大5日間発電

古河電池、世界初の紙容器製非常用マグネシウム電池を開発

2014年08月29日 17時42分更新

文● 行正和義

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非常用マグネシウム空気電池 「マグボックス」

 古河電池は8月29日、世界初となる紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を開発、12月中旬に発売すると発表した。

 マグネシウムと空気の反応により電力を発生する一次電池(使い捨てタイプ)で、長期の保存が可能な非常用電池。水や海水を入れることで最大5日間発電する。USBタイプの給電ポート×2を持ち、5V(1.2A)出力でスマホであれば最大30回充電できる。

 マグネシウムの酸化反応のための触媒に従来レアメタルなどの触媒を用いていたが、独自技術によりレアメタルを使用しない酸素還元触媒を開発し、コストを低減した。さらに発電時には空気を取り入れる必要や製造コストの低減、使用後の廃棄などを考慮した紙製容器を採用している、長期保存かつ電解液が漏れにくい紙容器は同社と凸版印刷が共同で開発したという。

 本体サイズは幅233×奥行き226×高さ226mm、重量は注水前で約1.6kg、注水後は約3.6kg。主に県市町村などの地方自治体に向けての販売を予定している。

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