スマホを片手にテレビ番組を楽しむ「ダブルスクリーン視聴」が増えているなか、ツイッターをめぐって10日、新たな動きが2つ発表となった。まず1つとして、ツイッタージャパンが新たな公式アカウント「@TwitterTVJP」を開設した。
「@TwitterTVJP」では、ドラマやバラエティー、スポーツなどの番組公式Twitterアカウント、出演者のTwitterアカウント、Twitterを使った番組企画などテレビに関するあらゆることを紹介していく。まずは11日にTBSで「第46回日本有線大賞」が放送されることを受け、日本有線大賞のバックステージの模様をリアルタイムで提供するという。そこでツイッタージャパンは公式ブログでさっそく、「@TwitterTVJP」や同番組の公式アカウント「@TBS_awards」のフォローを呼びかけている。
もう1つ、「Twitter×テレビ」の親密な関係に注目した新たな動きとして、ビデオリサーチはツイッターと協業で、Twitter上でのテレビ番組への反応を測る「Twitter TV 指標」を2014年6月から提供開始すると発表した。
ビデオリサーチは「テレビとTwitterの関係を考える視点」を2つに大別。「Twitterによるテレビ視聴への誘引効果」と、テレビ番組に対する評判や話題性をツイートから明らかにして「番組コンテンツの価値」を探る。そこで、「ツイートの投稿数」「ツイートしたユーザー数」「インプレッション数」「インプレッションユーザー数」などで構成した「Twitter TV指標」を測定、提供していく。このなかでも「インプレッション」はビデオリサーチが国内で初めて提供するものだという。
アスキークラウドWeb版の「ツイートから番組視聴へ! 米ツイッターがテレビと提携」で触れたように、アメリカではすでに同様の動きが始まっている。ツイッターは米ケーブルテレビ大手のコムキャスト(Comcast)との提携で、ツイートからダイレクトにテレビ番組を視聴・録画できる機能「See It」を発表。また、米調査会社ニールセンと手を組み、テレビ番組に関するツイートを測定する新サービス「Nielsen Twitter TV Ratings」を開始している。
Twitterとの親和性が高いのはテレビだけではない。アスキークラウド2014年1月号(11月22日発売)では「対アマゾン 流通本土決戦」という特集をはじめ小売り・流通でのビジネス戦略をまとめているが、アスキークラウドWeb版の「買い物にツイッターは欠かせない!? 米X’masセール事情」で触れたように、買い物の際にツイートが盛り上がる傾向が分析されている。自身のビジネスでTwitterをどのように活用できるか、さまざまな面から見定めたい。