またしても「ムムッ、これは!」というのでカメラの衝動買いに及んでしまった。14mmの超広角レンズを載せた、6000円台のデジタルカメラ「Kenko DSC880DW」である。敬愛する自動車評論家の下野康史さんがブログで取り上げられているのを拝見して、ムムッと思ったのだ。
これくらいの画角だと、デフォルメ感や遠近感といった広角の特性がいやというほど楽しめる。だが、単品のレンズとして世に出ている製品は少ない。その上、高い。その画角がこのお手頃価格で手に入るとあっては、もはや買うなという方が難しい。
だが、ここで考えてみよう。なぜ超広角レンズは数が少なく、高いのか。それはニーズが少なく、まともに作ろうとすればコストがかさむからである。では、わずか6000円の超広角レンズを積んだカメラはどうなのか? というのが、今回のお題である。
それでほとんど結論を言ってしまったも同然だが、レンズの性能、カメラ本体の性能は実に大したことがない。いや、見方によっては、酷いとすら言える。しかし、そうバッサリ言い切ってしまって平気なくらい、この画角は魅力だ。しかも安い。
今回は、この一芸カメラの、実に清々しい性能について御報告しようと思うのである。先の下野さん同様、先見の明があるユーザーのみなさんがすでにネットのあちこちに画像を上げられていて、かなりグッと来る作品を量産しているのだ、このカメラは。
DSC880DWの主なスペック | |
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イメージセンサー | 有効画素数約800万 1/3.2型CMOSセンサ |
レンズ | 焦点距離1.8mm/F2.8 |
メモリーカード | microSD 128MB~2GB/microSDHC 4GB~32GB |
撮影距離 | 約15cm~∞ |
記録ファイル形式 | JPEG (VGA/3M/5M/8M)、AVI (VGA 30fps/QVGA 30fps) |
ズーム | デジタル4倍 |
モニター | 2.7型TFT/1.8型TFT |
電源 | 単4型アルカリ乾電池×2 |
PCとの接続 | microUSB |
サイズ | 幅97×奥行き28×高さ63mm |
重さ | 約129g (本体のみ)/約151g (メモリーカード、電池含む参考値) |