背面ボタンだけではなかった
LG G2を速やかにチェック!
2013年のドコモ冬・春モデル発表会直後の発売となったLGエレクトロニクス製「G2 L-01F」。クアッドコアCPU・大画面・大容量バッテリーの3ポイントを抑えつつ、国内向け機能も搭載したモデルだ。LGのスマホは過去の製品を見ても、ソツのない端末作りで、GALAXYシリーズやXperiaシリーズほど目立たないものの愛用者が多い。
こう書くと、良くも悪くもスタンダードな路線を進むメーカーといった印象だが、G2 L-01Fは、大型化への対応策が光る端末になっている。
電源/スリープとボリュームは背面に!
そしてベゼルが超狭い
スペックについては、各所で触れていくが、主要スペックはSnapdragon 800 2.3GHz(クアッドコア)、メモリー2GB、内蔵ストレージ32GB、バッテリー容量2900mAh。ドコモ冬春モデルで発表された各端末のスペックはほぼ横並びなので、スペック的には特筆すべき点はない。また、2013年に入ってからはクアッドコアが標準になりつつあるので、各メーカーともスペック以外の部分で訴求力を高める方向にシフトしている。
なお、外部ストレージは用意されておらず、microSDカードを使用したい場合は、付属の外付けカードリーダーを使用することになる。といっても、最近はクラウドストレージがお約束になっているので、音楽プレイヤーを兼ねる場合でもない限り、32GBあればそんなに困らないだろう。
次に外観をチェックしていこう。5.2型IPS液晶を搭載し、サイズは約71×139×9.2mm。重量は約145g。5型オーバーのパネルを搭載しつつ、幅71mmにまで押さえ込んでいるのは、約2.2mmの超細いベゼルのおかげ。パームチェックはしっかりと行なわれており、普通に持つとタッチパネル面に触れてしまうが、誤タップは生じにくい仕様だ。チェック中に誤タップが生じたのは、カメラアプリ使用時くらいで、大半の用途ではあまり気にしなくてもよさそう。また、パネルの上下も限界まで狭くなっており、「ほぼ画面」といった前面になっている。
背面形状はラウンドフォルムを採用しており、大型端末定番の持ちやすさへのアプローチが見られる。意外と持ちやすく感じるのは、段階的に丸み具合を変えているためだろう。パッと見だと側面は直線に見えるのだが、よくみると微妙なカーブを描いている。
そんな細かい部分よりも、どうしても気になるのは、背面に用意された電源/スリープボタンとボリュームボタンだ。LG G2を象徴するデザインといってもよく、かなり目立つ。このレイアウトになったのは、もちろん、5.2型IPS液晶を搭載した結果、側面にボタンを配置すると操作に難が生じやすいからだ。各メーカーとも試行錯誤している部分でもあり、LGの回答として背面に配置する提案がなされたわけだ。位置としてはアウトカメラの直下にあり、どちらの手で持っても、ちょうど人さし指で操作しやすい。
これまでの本体頂部・本体側面にボタンがある操作に慣れていると、さすがにしばらくはぎこちないのだが、こちらに慣れるととても快適だ。テーブルなどに置いている場合は、タッチパネル面を2回タップすることでロック画面を表示できる。ロックする場合も、LGホームはホームスクリーンのなにもないところを、ドコモのLIVE UXの場合はステータスバーを2回タップでOK。背面にボタンがあるといっても、よくあるシーンでの使い勝手は変化していない。

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