LG Electronics Japanは、11月に韓国で発売した、筐体が“曲がっている”Androidスマートフォン「LG G Flex」を、国内の記者向けに公開した。
LG G Flexの特徴は写真を見れば一目で分かるように、ディスプレーだけでなく端末全体が内側に緩やかに湾曲していることだ。
この写真を見ると、すぐに壊れてしまいそうな印象を受けるが、実際の筐体はある程度の柔軟性を持っている。一時的であれば力をかけて平らな形状になっても大丈夫で、公称では40kgまでの圧力に対しての耐久性があるという。
この特異なスタイルを実現するために、LGグループ各社のテクノロジーが結集されている。特に注目したいのがディスプレーとバッテリーの2点。
まず、ディスプレーはLG Displayが開発した6型有機ELを採用(720×1280ドット)。一般的なガラス基板ではなく、プラスチック基板を採用することで、柔軟に曲がるだけでなく、軽量化も可能になった。バッテリーはLGケミカル製で、最初から曲がっている状態のモジュールが搭載されている(もちろんバッテリーも筐体が平らになるくらいの圧力がかかっても問題ないよう設計されている)。なお、容量は3500mAhで、ユーザーによる交換は不可能。
説明会では曲面スマートフォンのメリットとして、動画を見たときに画面全体が目に近くなることによる臨場感、通話時に顔に画面が近づいて通話しやすい、タッチ操作で上下スクロールしたときの操作感などが紹介された。ただ、やはり最大の魅力は見た目のインパクト。他のスマホとは比べようがないスタイルを持ちながら、実用にも問題ない耐久性を備えている点が注目と言える。
他の主要スペックは、同社の主力ハイエンドモデルである「LG G2」と共通点が多く、CPUにクアッドコアのSnapdragon 800 2.26GHz、メモリーは2GB、OSはAndroid 4.4、1300万画素のカメラを搭載する。本体サイズは81.6×160.5×7.9~8.7mmで、重量は177g。
背面にはLG G2と同様の背面ボタンを用意。背面ボタンに搭載されているLEDを利用し、シャッタータイミングを被写体に知らせるという機能も用意されている。また背面の塗装は“Self Healing”と呼ばれるコーティングを採用し、小さなキズであれば自然に修復するとのこと。
国内での発売は現時点では未定で、今回は特に情報は公開されなかった。2014年に期待!?