毎週、新製品が登場するアキバのPCパーツショップ。そんなPCパーツの売れ筋ランキングと、日々パーツに接しているPCパーツショップ店員が自信を持ってオススメする旬なパーツを掲載する本コーナー。
売れ筋ランキングは、CPU、メモリー、マザーボード、 HDD/SSD、ビデオカードといった主幹パーツからケースフ ァンといった小物まで、旬なパーツを隔週で掲載していく。
Haswell版Core i3シリーズなど
出そろった感のあるCPU
“Haswell”ことインテルの第4世代Coreプロセッサーの登場から約4ヵ月。9月1日には、手ごろな価格帯のCore i3やPentiumブランドのローエンドモデルが追加され、コスト重視派にベストなLGA 1150向け廉価チップセットの「Intel H81 Express」搭載マザーボードも続々と登場している。また、AMDも“Richland”こと新世代APU「AMD Elite A」シリーズを投入。日本限定となる同シリーズ初の省電力モデル「A10-6700T」なども発売され、まずまずの人気になっている。
PCの性能に大きく影響するCPU。選択肢が増えたことで、予算にあわせて選びやすくなったのはいいが、逆にどれをチョイスすればいいのか悩んでしまうことにも。今週は、そんなCPUの売れ筋を前回の調査から約3ヵ月ぶりに実施。CPU選びの参考にしてもらいたい。
ランキングは、各種デジモノからPCパーツを扱う大型ショップの「ソフマップ 秋葉原リユース総合館」に、8月19日~9月19日のCPU売れ筋ランキングトップ10を聞いてみた。
不動の人気をほこるCore i7が
ワンツーフィニッシュ
集計期間 8月19日~9月19日 ソフマップ 秋葉原リユース総合館 | ||
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順位 | 製品名 | 実売価格 |
1位 | Intel「Core i7-4770K」 (LGA 1150、3.5GHz/TB時3.9GHz、TDP84W) |
3万3480円 |
2位 | Intel「Core i7-4770」 (LGA 1150、3.4GHz/TB時3.9GHz、TDP84W) |
3万1980円 |
3位 | Intel「Celeron G1610」 (LGA 1155、2.6GHz、TDP55W) |
4280円 |
4位 | AMD「A4-5300」 (Socket FM2、3.4GHz、TDP65W) |
3980円 |
5位 | Intel「Core i5-4670」 (LGA 1150、3.4GHz/TB時3.8GHz、TDP84W) |
2万2980円 |
6位 | Intel「Core i5-4670K」 (LGA 1150、3.4GHz/TB時3.8GHz、TDP84W) |
2万2980円 |
7位 | Intel「Core i5-4570S」 (LGA 1150、2.9GHz/TB時3.6GHz、TDP65W) |
1万9980円 |
8位 | Intel「Core i5-3570K」 (LGA 1155、3.4GHz/TB時3.8GHz、TDP77W) |
2万3800円 |
9位 | Intel「Core i5-4570」 (LGA 1150、3.2GHz/TB時3.6GHz、TDP84W) |
2万480円 |
10位 | Intel「Core i5-4430」 (LGA 1150、3GHz/TB時3.2GHz、TDP84W) |
1万9480円 |
※価格は9月25日調べの販売価格。店頭での価格、在庫を保証するものではありません。
約3ヵ月前の6月調査時と同じく、「Core i7-4770K」と「Core i7-4770」が1位と2位にランクインしている。人気の理由や売れ筋の傾向などを「ソフマップ 秋葉原リユース総合館」の宮澤氏に聞いてみた。
「やっぱり最上位モデルは人気がありますね。最近だと、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』や『バトルフィールド4』目的で相談されることが増えていますが、予算を15万円くらいで考えている方が多いのでCore i7をおすすめしやすくなっています」
「集計期間の関係で、9月1日に登場した『Core i7-4771』がランク外になっていますが、こちらもオーバークロックしない人に人気があります。Core i5シリーズは指名買いもありますが、ゲーミング構成をご提案するときに、Core i7より1万円安くなった分をビデオカードに投入してワンランク上のGPUを搭載したほうが、ゲームは快適になることを説明すると、結構Core i5を選ばれますよ。4スレッドと8スレッドでゲームの動きは劇的に変わりませんし、動作クロックも『Core i5-4670K』や『Core i5-4670』なら『Core i7-4770K』などと100MHzしか違わないですからね」
「あと意外と売れ筋なのが、3位と4位のローエンドCPUですね。メールやウェブ、ビジネス用途の人が購入されていきますが、とくにAMDの『A4-5300』は、マザーボードと合わせても1万円以内で収まるので売れていますよ」とのことだ。
なお、AMDがローエンドCPU1モデルのみのランクインだったので、そのあたりを聞いてみると「個人的には、ノートPC向けの設定なら十分遊べて、TDPが45Wと低いAPUの『A10-6700T』は、かなりおすすめなのですが、AMDはネームバリューが……。インテルを知らない人はいませんが、AMDってなに? という人は結構いますよ。『PlayStation 4』でAMDの知名度が上がるのを期待したいです」
CPUは毎週の値下がり幅こそ小さいが、“塵も積もれば山となる”的に、Core i7の両モデルは6月2日の発売解禁時から5000円近く値下がりしているのもポイントかもしれない。