毎週、新製品が登場するアキバのPCパーツショップ。そんなPCパーツの売れ筋ランキングと、日々パーツに接しているPCパーツショップ店員が自信を持ってオススメする旬なパーツを掲載する本コーナー。
売れ筋ランキングは、CPU、メモリー、マザーボード、 HDD/SSD、ビデオカードといった主幹パーツからケースフ ァンといった小物まで、旬なパーツを隔週で掲載していく。
手ごろな価格の
IPSパネル液晶がねらい目
PCに必須な液晶ディスプレーだが、近頃は2万円あれば高画質なIPSパネルを採用するフルHD液晶が買える価格帯になっている。ただ、画質や品質に定評があり、独自の映像エンジンなどを備える三菱電機やEIZOといった国内メーカーの製品は、さすがに2万円台は厳しいが、それでも3万円台と値ごろ感ある製品が登場している。
画質や色味など、液晶ディスプレーは個人の好みが重要だが、やっぱり店頭で選んでいるときに目が行くのはLGやBenQといった手ごろな価格帯の海外メーカーだろう。実際、1万円台半ばでIPSパネルを採用する製品も多い。
店頭で画質を見比べながら、自分好み画質や色味の製品を購入するのがベストだが、売れ筋の液晶ディスプレーも気になるところだろう。今週は秋葉原に加えて、名古屋や札幌に店舗を構え、通販にも力を入れているツクモに液晶ディスプレーの売れ筋を聞いてみた。ランキングデータは、6月18日~7月18日(1ヵ月)のツクモ全店で集計している。
PCパーツ定番メーカー
ASUSの液晶がトップ
集計期間 6月18日~7月18日 ドスパラ パーツ館 | ||
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順位 | 製品名 | 実売価格 |
1位 | ASUS「MX239H」 (23インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
2万2800円 (完売) |
2位 | LG「22EA53VQ-P」 (21.5インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
1万4800円 |
3位 | EIZO「FORIS FS2333」 (23インチ、1920×1080ドット、IPS) |
3万3300円 |
4位 | BenQ「GW2250HM」 (21.5インチ、1920×1080ドット、VA) |
1万3980円 |
5位 | LG「23EA53VQP」 (23インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
1万5800円 |
6位 | ASUS「VN247H」 (23.6インチ、1920×1080ドット、TN) |
1万7980円 |
7位 | ASUS「MX279H」 (27インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
2万9800円 |
8位 | ASUS「VG248QE」 (24インチ、1920×1080ドット、TN、NVIDIA 3D Vision2) |
3万7800円 |
9位 | DELL「U2312HMV2」 (23インチ、1920×1080ドット、IPS) |
1万8980円 |
10位 | LG「27EA33V-B」 (27インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
2万1400円 |
※価格は7月22日調べ(ツクモウェブショップ)。店頭での価格、在庫を保証するものではありません。
トップは、ASUS製の液晶ディスプレーがランクインしている。ASUSから液晶出てたの? と思う人も多いだろうが、ASUS独自の映像エンジンを搭載するモデルやゲーミング向けなど、ラインアップが豊富で、家電などのランキングでおなじみの「BCNランキング」にも、しっかりランクインしている。
残念ながら1位の「MX239H」はウェブで完売。22日調べの秋葉原の店頭でもほぼ完売状態だが、人気の理由を聞いてみると「まずは優れたデザイン性ですね。ブラック一色が多い他社と違って、フロントがシルバーなのが良かったです。邪魔なベゼル幅が狭く、フラットなのもポイントですね。とくにマルチディスプレーにしたときがグッドです。また、他社のAH-IPSパネル採用製品と比べても、画質や色味が良く、この価格帯で映像エンジンを搭載していたのが人気の理由ですね」とのこと。
なお、ほぼ完売状態のASUS「MX239H」だが、ほとんど同スペックの最新モデル「VX239H」を、同価格で販売中なので注目だ。
10製品中5製品は1万円台半ばの製品だが、3製品を除いてすべてIPSパネルを採用。そのうち1製品はリフレッシュレート144MHzのゲーミング液晶と、IPSパネルが売れ筋の主流になっている。