バッテリーと充電器に取り付けることで、非接触電力伝送を可能にする組み込みモジュール「MP268 FR4 DIY Wireless Power Supply」が店頭販売中だ。取り扱っているのは、三月兎2号店などの三月兎各店。
バルクパッケージの中身はコイルが結線された小型基板のみという、玄人向けの組み込みモジュールが販売中だ。基板とコイルのセットは2つでセットになっており、それぞれトランスミッターとレシーバーを構成している。結線されたコイルを介した非接触電力伝送を可能にするというもので、バッテリーと充電器の双方に取り付ければ「Qi」ばりのワイヤレス充電ができるというワケだ。
出力は電圧が2~6V(デフォルト5V)で電流が最大1A。伝送可能な距離は2~10mm(デフォルト4mm)とされる。同店では以前から同様の製品を販売しているが、今回のモデルはコイルの巻き数も多く、スマートフォンなど大出力が必要とされる機器への応用も期待できる。
とはいえコイルにもある程度の養生が必要なほか、はんだを使った工作の出番も見込まれるため、ハードルはきわめて高いと言える。さらにスマートフォンなどに組み込んだ場合は“改造”に当たる可能性もあるため、活用には十分な注意と知識が要求されるだろう。
三月兎各店にて2240円で販売中。なお、同店では「自己責任の開発者向けツール」と説明しており、保証や技術サポートなどは受けることができない。腕に覚えのある玄人であれば、勇んでチャレンジしてみよう。