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高い拡張性を備えたミッドレンジ、エンタープライズ向けモデル

ビッグデータもOK?HP、ペタバイト対応のテープライブラリ

2013年08月30日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 8月29日、日本ヒューレット・パッカードはテープストレージ製品「HP StoreEverファミリー」のラインアップを強化。ミッドレンジ向け新モデル「HP StoreEver MSL6480 テープライブラリ」と、エンタープライズ向け「HP StoreEver ESL G3 テープライブラリ」の機能強化モデルを発売した。

HP StoreEver MSL6480 テープライブラリ

 HP StoreEver MSL6480 テープライブラリは、企業やクラウドのバックアップを集約するミッドレンジ向けテープライブラリ製品の新モデル。6Uの「ライブラリ モジュール アーキテクチャ」をベースに1~7台までモジュール単位で増設可能。また、カートリッジスロットを80~560まで拡張し、最大容量3.5PB(LTO-6(圧縮率 2.5:1)利用時)を実現する。テープドライブは1~42台まで拡張でき、ドライブ42台、カートリッジスロット560の最大構成が19インチラック1台に収まるほか、最大60.4TB/時のパフォーマンスを実現する。

HP StoreEver ESL G3 テープライブラリ

 HP StoreEver ESL G3 テープライブラリは、エンタープライズ向けの大容量テープライブラリ製品。機能強化モデルでは、新たに提供する高密度拡張モジュールにより、ドキュメント、画像や動画などのリッチコンテンツに対応する超大容量アーカイブを実現するという。

 高密度拡張モジュールではカートリッジスロットを100~1万2006まで、容量は最大75PBまで拡張できる。100スロット単位でのオンデマンド増設が可能になっている。また、デュアルアクティブ・ロボティクス対応により、メディア交換機構を冗長化するとともに、2つのロボティクスで同時にアクセスすることでメディア交換を高速化。ドライブ、コントロールなどアクセスパスの冗長化や300万MSBF(平均故障間スワップ回数)を実現し、高い可用性を誇る。

HP StoreEver ESL G3 テープライブラリ 高密度拡張モジュール

 両者ともソフトウェアによる充実した管理性を実現。「HP StoreOpen Automation」では、ディスクと同様のシンプルなファイルアクセスをライブラリ内で実現。また、「HP CommandView テープライブラリソフトウェア」により、複数ライブラリのリモートでの管理と監視も可能になっている。さらに「TapeAssure」を使うことで、監視やレポートを利用できる。

 HP StoreEver MSL6480 テープライブラリの参考価格(税込)は、588万円~。HP StoreEver ESL G3 高密度拡張モジュールの参考価格(税込)は840万円~。ともに同日より販売開始となっている。

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