主にIIJmioとOCNの間で激しい争いになっている、月1000円以下の格安データ通信SIM。先日両社のSIMについて、速度テストと特徴の比較を行なったが(関連記事)、ここに来て2社以外の製品に動きが出たので、あらためてまとめよう。

DTIと楽天のサービス内容が変更
8月以降の各社の料金を表にまとめた
まずは、各社のサービス内容について表にした。
IIJmio ミニマムスタートプラン | OCN モバイル エントリー d LTE 980 | b-mobile スマートSIM 月額定額980 | BB.exciteモバイルLTE LTE 500MBコース |
DTI Servers Man SIM LTE 100 |
楽天ブロードバンド LTE エントリープラン | |
---|---|---|---|---|---|---|
ネットワーク | Xi/FOMA | Xi/FOMA | Xi/FOMA | Xi/FOMA | Xi/FOMA | Xi/FOMA |
通信速度 |
200kbps (月500MBまで制限解除) |
200kbps (1日30MBまで制限解除) |
150kbps |
200kbps (月500MBまで制限解除) |
100kbps |
100kbps (月200MBまで制限解除) |
月額料金 | 945円 | 980円 | 980円 | 892円 | 490円 | 875円 |
初期費用 | 3150円 | 3150円 | 3150円 | 2100円※1 | 3150円 | 0円※2 |
SIMサイズ |
標準 /microSIM /nanoSIM |
標準 /microSIM /nanoSIM |
標準 /microSIM |
標準 /microSIM /nanoSIM |
標準 /microSIM |
標準 /microSIM |
制限解除 オプション |
525円 /100MB |
なし |
525円 /100MB 1800円 /500MB |
420円 /100MB 735円 /200MB |
263円 /100MB |
525円 /100MB |
最低 利用期間 |
2ヵ月 | なし | なし | 2ヵ月 | なし | 1ヵ月 |
※1:7月31日までのキャンペーン価格
※2:8月1日までのキャンペーン価格
ワンコインのDTIのSIMがLTE対応に
SMSオプションでバッテリー消費が抑えられる

前回のまとめ(関連記事)から、新しく生まれ変わったのが、DTIの「ServersMan SIM LTE 100」。これまで「ServersMan SIM 3G 100」という名称だったことからもわかるように、新たにLTE対応がなされた。
料金は最安クラスの月490円。その代わりに通信速度は100kbps制限で、制限解除オプションは100MBあたり263円という内容は変わらない。しかし、SIMがLTE対応になったことで、利用できる端末が大幅に拡大した(3G版SIMではLTE対応端末、たとえばドコモのXi端末では動作しない。逆にLTE版SIMは3Gのみの端末でも利用可能)。
また、制限解除オプションも「ServersMan SIM Unlimited」と進化し、専用アプリから制限をオン/オフできるほか、特定のアプリだけで自動で高速通信するなどの使い方が可能である。
さらにSMSのオプション(月150円)も追加されている。SMSに対応することで、データ通信専用SIMを利用した場合に発生する、バッテリーが消費しやすい現象が抑えられるとのこと。SMSオプション追加の手数料は3150円だが、新規契約時に同時に申し込んだ場合は別料金はかからない。
新サービスは8月1日からで、すでに受付を開始している。現状の3G版サービスの利用者には、新SIMが順次発送される。
月200MBまで高速通信の楽天は月875円に
登場当時は月200MBまで高速通信が可能という点に魅力があった「楽天ブロードバンド LTE エントリープラン」だが、月500MBまで高速通信が利用できるIIJmioの登場以降、競争力にやや欠ける感があった。
そのためか、8月分から月額料金が月980円から月875円に値下げになる。ただし、200MB超過分は100kbpsに制限されるのは従来と同様。
なお、3日間で150MB、30日間で1.2GBまで高速通信が可能な(超過分は100kbps制限)「ライトプラン」も、従来の1860円から1500円に値下げされる。
