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7インチタブとしても良い感じ。この完成度で1万2800円は驚き!

電子書籍の波に乗るべく「Kindle Fire」を買ってみた

2013年07月10日 19時30分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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思っていたよりずっと見やすい。

 タブレット、タブレットと書いているが、そもそも電子書籍を試してみようという名目で購入したのだった。楽しくて忘れていた。早速電子書籍を開いてみよう。

「文字サイズ2、行間中間、余白標準」でのレイアウト。

寄るとこんな感じ。

「文字サイズ1、行間細、余白狭い」でのレイアウト。

最小サイズでも十分読める。

 解像度がさほど高くないこともあって、正直なところ期待はしていなかったが、表示は思った以上に綺麗。タッチパネルの感度も良く、ページ送りも快適だ。「文字サイズ:2」「行間:中間」「余白:標準」にすると、おおむね市販の文庫本に似た感覚で読める。なお、本レビューではアンチグレアフィルムを貼っている。コントラストやシャープネスは下がるが、映り込みが大幅に軽減されるので読書メインならおすすめだ。

設定はタップ2回で簡単に起動でき、非常にアクセスしやすい。

最大にするとこんな感じ。

 文字サイズ、行間・ページ上下の余白、ページの色、フォントは読書中でも簡単に変更可能だ。「眼が疲れていて文字が小さく見える」といった際にも文字サイズを大きめにすればいい。電子書籍ならではのよさをダイレクトに感じられる仕様は、さすがAmazon。

 Kindleストアの充実度は中々のもので、最新作から古典、洋書からコミックまでを豊富に取り揃えている。月替わりでセールを実施しているほか、著作権の無効になった古典なら無料でダウンロードできる点も嬉しい。夏目漱石も、ポーも、芥川龍之介も、カフカも無料で読み放題だ!

Kindleの標準ブラウザー「Silk」のUI。こちらもシンプルで使いやすい。

全画面表示がかなりいい感じ。

 インターネットには「Silk」というKindleオリジナルのブラウザーを介して接続する。これが中々に優秀で、読み込みが早く、シンプルで使いやすい。タブやお気に入りにも対応。全画面表示も可能で、軽くネットを見るには最適だ。

音楽再生中の画面。中々スタイリッシュだ。

 音楽も再生してみた。再生中の音楽は、ディスプレー上部から引き出せる通知センターにミニプレイヤーで表示される。音質はというと、決していいとは言えない。ある程度綺麗な音質を求めるならKindle Fire HDを購入した方がよさそうだ。簡易プレーヤーとして友人に聴かせたり、部屋で軽く流したりする使い方に向いているかもしれない。対応フォーマットはAAC、MP3、MIDI、OGG、WAV、MP4となっている。

音量は通知センターから調節する。

 値段なりの部分もあるが、1万2800円で気軽に買えるタブレットとしてKindle Fireはかなり完成度が高い。「電子書籍と軽いネット、メール用」「電子書籍と予定管理用」など、最小限の機能で割り切って使うタブレットとしては最適だろう。アプリがもう少し充実してくると、さらに使い道が広がりそうだ。電子書籍を楽しみながら、タブレットとしても積極体に利用していきたい。

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