6月12日、日立製作所はWAN(Wide Area Network)経由での拠点間通信を大幅に高速化する「日立WANアクセラレータ」のラインアップに、従来モデルよりも低価格な「オフィスモデル」を追加した。
日立WANアクセラレータは、独自アルゴリズムでTCPの転送性能の低下を最小限に抑え、WAN回線のTCP通信を大幅に高速化する。WAN回線の帯域を最大限に活用し、キャッシュ技術では困難な日々更新される大容量データの転送時間を短縮するという。これまで国内外拠点間での大容量データの高速転送を実現する「ハイエンドモデル」(2012年1月販売開始)、国内データセンター間の高速バックアップを実現する「リモートバックアップモデル」(2012年11月販売開始)の2モデルを販売している。
今回、販売を開始するオフィスモデルはTCPセッションあたりの転送性能をハイエンドモデルの300Mbpsから30Mbpsにし、支社や支店、開発拠点など小規模なオフィスや拠点などへの適用を図る。標準価格(税込)は840万円~。
また、リモートバックアップモデルにおいても、最大TCPセッション性能を従来タイプの1Gbpsから150Mbpsとした新タイプを追加。国内のデータセンター間の高速バックアップに加え、国内と海外のデータセンター間にも適用可能になる。標準価格(税込)は2415万円~。