日頃から「スマホにアクセだの保護ケースだの保護シートだのを付けるような軟弱者にはなりたくない」が口癖の筆者にとって、驚くべき調査結果が発表された。
スマホを利用している男女600人を対象に調査したところ、全体の87.0%も保護シートを利用しているというのだ。調査をしたのはネオマーケティングで、内容は「スマートフォンアクセサリーに関する調査」というもの。
どうやら軟弱者とか言っている間に、筆者は完全にマイノリティーと化してしまったようだ。ただ、調査結果はこれだけに終わらず面白い結果を残している。
「自分の使用しているスマートフォンの液晶保護シートの種類を知っています か」という質問に対し、57.1%が知らないと回答したという。
画面が美しく見える光沢シートや、光の反射を抑える反射防止シート、覗き見防止シートなど、保護シートといえど種類は豊富にある。しかし、保護シートを貼っている人のうち半数以上は「自分がどんなシートを使っているのかわからない」と回答していることになる。
覗き見防止シートについて言えば、数年前に「電車の中でケータイを覗きこまれるのがイヤ!」という人が増え、ガラケーに貼っている姿が数多く見られた。だが、スマホに関してはその意識がないのだろうかと疑問に思う。
そこで、保護シートを利用している522人に「保護シートを利用している理由」を尋ねたところ、「液晶が汚れるのが嫌だから」「液晶が傷つく(壊れる)のが嫌だから」がいずれも75%前後となり、「液晶画面を守りたい」ことが大きな理由であることがわかった。
さらに、「保護シートを購入し、使用した際に気になったことを教えてください」という質問に対しては、55.2%が「気泡が入った」、「指紋でよごれるのが気になる」(42.1%)、「画面が傷ついて見にくくなった」(20.3%)との回答があった。
考えてみればスマホは液晶が全てと言っても過言ではない。画面を見るのはもちろんのこと、操作も液晶だ。そこを守りたい、美しく見たいと思うのは当然のこと。
では、保護シートを貼ることで液晶は守られるのか。スマートフォンの液晶画面を割ったことがある人を対象に「(スマートフォンの液晶画面を割った際に)液晶の保護シートを利用していましたか」(単一回答)と尋ねた。すると、全体の78.4%が「利用していた」と回答したという。
これらの結果から、ネオマーケティングは「購入すべき『保護シート』自体を理解することが必要になってくると考えられる」と結論づける。また、「“画面の見やすさ”を特長においた保護シート、“強度・透明度”を重視し、シート部分に強化ガラスを使用したタイプの保護シートもある」「それぞれのシートの特徴を理解し、画面が傷ついた際の修理費を考慮して初期の段階から防止策を講じてみてはいかが」だろうか、という提案を授けてくれた。
ちなみに冒頭で「軟弱者」と言っておきながら、筆者もスマホに保護シートを付けている。なぜかというと、割れた画面の破片が指に刺さって痛いから。シートで押さえて、液晶よりも指を守っている感覚だ。この状況になってはや半年。調査結果を見ながら「もっと早く知っていれば、保護シートに頼ったかもなあ」と思っている。