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議論が苦手な日本人に

ザ・ハフィントン・ポスト日本語版は受け入れられるのか?

2013年05月15日 09時00分更新

文● コヤマタカヒロ

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なぜ今、日本を選んだのか。ネット言論空間に期待することとは?

 ザ・ハフィントン・ポストはアメリカでのスタート以降、イギリスやフランス、スペインなど多くの国に広がり続けている。しかし、これまではすべて欧米諸国での展開だった。ではなぜ、欧米以外の国としてアジアの中でも最初に日本が選ばれたのだろうか。

ザ・ハフィントン・ポスト日本版の記者会見時のトップページ。会見の模様はライブストリーミングされた

 ブロガーの数ではタイの方が多く、インターネットの普及率では韓国の方が上だ。さらに言論の自由こそないが、市場規模では中国の方が圧倒的に大きい。さらに日本人は議論を好まないため、成功は難しいとの意見も広く聞こえてくる。しかし、二人はそうは感じていないようだ。

アリアナ 「Twitterなどを見ていても感じるのですが、人間はそもそも議論が好きだと思っています。いったん思っていることを表現する方法や場所が提供されれば中毒のようなもので、発展していくのではないでしょうか

 今の日本は政治や既存メディアに対しての不信感が強いと思います。不信感がある中で、より声を上げる場所を、より真実を追究できる場所を探しています。

 2005年にアメリカでスタートしたとき、ブログは成熟した市場ではありませんでしたが、今は約5万人のブロガーがいます。1年半前にイギリスでスタートしたときも、通用しないと言われたのですが、現在5000人のブロガーがいます。こういった数字を見ただけでもブログを書きたい、議論をしたいというニーズは十分あると考えています」

ジミー 「また、日本は紙の新聞が800~1000万部も売れている独特の国です。その分、まだ十分にオンラインに目が向けられていない潜在能力のある状態だと私たちは考えています。Yahoo!JAPANの月刊ユニークユーザー数は約3000万。この数字から見ても、日本は発展性のある市場だから選んだと言えるでしょう」



 大手メディアのネットシフトが進むアメリカに対して、日本市場はまだまだ既存メディアの力が強い。だからこそ、そこにザ・ハフィントン・ポストが入り込む余地があるという見方のようだ。

 さらにアリアナ・ハフィントン氏は日本国内に多くの議論すべきテーマがある指摘する。この数年、日本では政権交代から、地震、福島第一原発、雇用など多くの問題点がクローズアップされてきた。それら以外にも多くのテーマがあるという。



アリアナ 「日本には埋もれている議題がたくさんあります。たとえば育休。今、3年と言われていますが、本当に3年で足りるのか。そもそも、子どもを産むのか産まないのか、このあたりは議論する意味があると思います。

 また、欧米の企業は日本の禅などの精神論に注目しています。実際に大手企業の25%以上が座禅を研修に取り組んでいるんです。ところが、日本人はその大切さに気付いていないように感じます。ザ・ハフィントン・ポストを通してそれらに気づき、強さを得ることで、直面している困難にどうやって立ち向かっていけるようになるのか、今からを楽しみにしています」

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