2画面を活用するカメラ
本機にはカメラがひとつあるだけ。試用開始当初はインカメラがないのか……と思ったのだが、シングルモード時のときにカメラアプリを立ち上げ、アウトカメラ/インカメラ切り替えボタンをタップすると、右画面が点灯してインカメラモードになるのだ。実行してみると納得なのだが、2画面あるからインカメラいらないじゃーん! 810万画素の強力なインカメラになるぞー! LEDライトも使えるぞー! 的なノリを感じて、しばらく笑い転げていた。ともあれ、画面を見ながらの自分撮りのみに絞ると最強クラスのスマホだ。
カメラは810万画素で、ユニットは「Exmor R for mobile」。EXIFを見る限りでは、開放値はF2.4。Exmor R for mobileはすっかりスマホの定番カメラユニットになっているが、だいぶチューニングが施されており、Exmor R for mobileとは思えない発色になっている。いい意味で渋い色合いになりやすい。また瞬撮カメラ機能もあり、撮影はとてもスムーズに行なえる。露出補正やホワイトバランス、シーン設定など、コンデジ的な基本機能はすべて備えているだけでなく、クセもなく使いやすいカメラだ。
以下で紹介する写真はすべて、解像度はフルの2448×3264ドットで撮影しているので、チェックする場合は注意してほしい。
スマホを楽しむへビーユーザーは即保護を推奨
スマホ初心者は眺めるだけがいいかも?
正直なところ、よく考えられているが、にじみ出るカブキモノ感を考えると、スマホ初心者……とくに初めてのスマホユーザーにはひどくオススメできない。とにかくクセが強い点に尽きる。シングルモードならば普通のスマホなのだが、開いた時点で使い方がいわゆるスマホのお作法からは大きく離れてしまう。何も知らないからこそすぐになじめるかもしれないが……。相談してもマトを得た返事をもらえるユーザーが周辺にいない可能性のほうが高そうなので、眺めるだけにしておくといいだろう。
逆にスマホを楽しむへビーユーザーであれば、「IS01」のように弄って愛せる端末になるだろう。右画面用アプリがどれだけ増えてくるか次第だが、現状でも何かと便利であることに違いはない。とにかく、コレクターならば店頭に並んでいるうちに確保しておきたい。ともあれ、後悔よりも面白いが優先されまくる端末なので、筆者もギャラが入ったら確保しようと思う。
NTTドコモ「MEDIAS W N-05E」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | NECカシオ |
ディスプレー | 4.3型液晶×2 |
画面解像度 | 540×960ドット×2 |
サイズ | 約64×136×12.2mm |
重量 | 約183g |
CPU | Snapdragon S4 MSM8960 1.5GHz (デュアルコア) |
メモリー容量 | ROM:16GB/RAM:1GB |
外部メモリー | microSDHC(最大32GB) |
OS | Android 4.1 |
Xi対応 | ○(下り100Mbps) |
Xi対応周波数 | 2GHz/1.5GHz |
無線LAN | ○ |
テザリング | ○(最大10台) |
カメラ画素数 | 約810万画素CMOS(裏面照射型) |
バッテリー容量 | 2100mAh |
FeliCa | × |
ワンセグ | × |
NOTTV | × |
赤外線 | × |
防水/防塵 | × |
Qi | × |
miniUIM | ○ |
連続待受時間(3G/LTE) | 約630時間/約460時間 |
連続通話時間(3G) | 約500分 |
カラバリ | Black |
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