あらかじめ買うものが決まっている自動販売機は、ウィンドウショッピングのような“購買時の楽しみ”がすべて省略されている。だが、日本コカ・コーラが発表した、スマートフォンアプリ「自販機AR」では、自販機で楽しさを表現するという。
どんな楽しい体験ができるのか、メディア向けの発表会に参加してみた。
12種類のAR、レアなオーロラ体験も
自販機ARは、スマートフォンに入れた「自販機AR」を起動し、対応する自販機のシロクマ「ポーラーベア」にかざすと、ポーラーベアのアニメーションが楽しめるというもの。日本コカ・コーラによると、自販機をマーカーにしたARは世界初だという。企画・開発にはAR三兄弟が協力した。
ARで再生されるアニメーションは時間と場所によって異なる12種類が用意されており、深夜には幻の「オーロラバージョン」が見られることもある。
ARを楽しめるのは、コカ・コーラの節電型自販機「ピークシフト自販機」。側面、正面に描かれているポーラーベアで、それぞれ異なるアニメーションを楽しめる。ピークシフト自販機は現在、全国に1万1000台が設置されており、2013年中に2万5000台の設置を目指しているという。全国にある飲料自販機は250万台あまり(2012年末、日本自動販売機工業会調べ)というから、オーロラバージョンを見る以前に、ピークシフト自販機を見つけること自体、意外と大変かもしれない。
また、自販機に並んでいる「コカ・コーラ」と「コカ・コーラ ゼロ」の製品サンプルにかざすと、現在放送中のテレビCMが見られる。こちらは、ピークシフト自販機だけでなく、全国に98万台設置されている自販機で楽しめるとのこと。
都内の自販機で試してみた
さっそく、手元のスマートフォンに「自販機AR」をダウンロードしてみた。自販機ARはiPhone版とAndroid版があり、Android版はバージョン2.2以降が対応している。私のLUMIX Phone 101Pにも無事インストールできた。
移動中に自販機を探してみたが、残念ながらピークシフト自販機は見つけられなかったので、コカ・コーラを扱っている一般的な自販機で試してみた。
上の写真では、スマートフォンの画面をカメラで撮影しているため、縦画面にしているが、横にして、両手で持つ方がうまくできるようだ。
個人的にはテレビCMよりも、ポーラーベアのかわいいアニメーションが気に入ったので、まずは、ピークシフト自販機を探したいと思う。
今後は、さらに楽しい仕掛けをしていくとのこと。「楽しい自販機」のさらなる展開を期待したい。
